親の介護は大変!親の介護をはじめて変わってしまった毎日

介護の悩み

親の介護、大変ですよね。親の介護がはじまると毎日の生活が変わってしまいます。変わってしまった生活の変化を少しでも取り戻す方法はあるのでしょうか。

親の介護が大変な理由①仕事と介護の両立

親の介護をする場合、介護する側は精神的にも肉体的にも大きな負担がかかることになります。また介護をする前の生活と介護を始めてからの生活とでは、さまざまな変化が伴います。

介護の程度によっては、仕事を辞める必要に迫られたり、勤務形態を変えなくてはならなくなったりすることもあります。その結果、収入が減り、経済的に苦しくなることも。

親の介護が始まる年代の多くは、働きざかりの年代でもあります。仕事と介護、場合によっては自分の家庭(育児・家事)との両立をしなければいけないこともあります。突然生活パターンを変えるというのは誰もが大変なことです。

親の介護が大変な理由②自由な時間の減少

要介護度にもよりますが、在宅介護をおこなっている方が自分自身にとることができる休息は、1日に1時間から3時間程度と言われています。要介護度が低い要介護1の方の場合と、寝たきり状態である要介護5の場合では介護にかける時間や労力が異なります。しかし要介護度が低くても例えば認知症などの場合、家から出てしまったり、家の中でも危険な行動があったりすることもあり、四六時中目が離せないということもあります。要介護度が低いからといって介護者の負担が少ないとは一概に言えません。在宅介護においては、食事・排泄・入浴など、生活に関わるほとんどの部分でサポートが必要になり、24時間体制の場合もありますよね。

介護は突然始まることも多く、それまでの生活が一変してしまうことから、介護する側の心身の負担は相当なものです。一般的には要介護3以上の場合、ほとんど終日介護に時間を割く必要があると言われています。要介護度が高い親の介護をするとなると、今まで自分に使っていた時間がほとんどなくなってしまうため、介護疲れやストレスを強く感じるようになってしまうのです。

親の介護が大変な理由③親だからこその難しさ

他人であれば優しくできることでも、親だからこそ感謝の言葉が出なかったり、ついついイライラしてしまうこともあります。売り言葉に買い言葉になったり、突き放してしまったり…。

後でこうしておけばよかった、言い過ぎたな…ということもありますが、その時は心身の疲労から冷静に話ができないことは他人でもあるのですから親子であればなおさらです。

また、排泄介助や入浴など、親子では恥ずかしさや嫌悪感を感じてしまうこともあるでしょう。
それまで元気だった親の排泄介助をするということに、寂しさや情けなさを感じることもあるでしょう。
親の介護が大変だと思う理由には、こうした「親子だからこそ」の理由もとても大きいのです。

親の介護の負担を減らす方法

とにかく、誰にとっても親の介護は大変なのです。まずは「自分はひとりじゃない」「自分だけじゃない」ということを頭に留めておいてください。

では、親の介護の負担を少しでも減らす方法について考えてみましょう。

介護サービスの利用

在宅介護の場合、1人で親の介護を全ておこなうことには無理があります。自分が長男・長女だから、仲が良いからと気負わずに、頼れる家族がいる場合はしっかりと分担をするように話し合っておきましょう。

またデイサービスや訪問介護サービスなどの公的サービスを積極的に使いましょう。デイサービスに行っている間や、ヘルパーさんに介護を任せている間は、安心して自分の時間を確保することができます。
家族が休息するための「レスパイトケア」として、一時的に施設に宿泊できるサービスもあります。もちろん、施設に入所という選択肢もあります。
親を施設に入れるというのは後ろめたさがあったり、申し訳ない気持ちになる人も多いですが、介護は先が長く、自分たちの生活もあります。介護により、自分たちの生活に支障が出たり、介護する側の心身を病んでしまうということもあるのです。両者にとってどうするのが良いのかをしっかりと考え、話し合うことが大切です。

介護サービスを利用することで、時間的・身体的な負担の軽減はもちろん、「親子だからこそ」の大変さの軽減にもつながります。
自分が直接介護をするとイライラしてしまう、恥ずかしさや嫌悪感、寂しさや情けなさという感情の部分を、プロにお願いすることができます。
介護される親も、子供に介護をされることに抵抗があったり、自分自身が情けない、悔しいという気持ちがあるはずです。親子で話し合い、どの部分は子供にやってほしいのか、どの部分はプロにお願いしたいのかを確認し、上手に介護サービスを利用できるといいですね。

介護保険サービスは、介護度によって月の利用に上限があり、できる範囲にも限りがあります。
「ついでだからお願いしたい」ということがあっても、決まりでできないこともあるのです。そういったとき、保険外サービスを利用することができます。保険外サービスは、介護保険を使わないため、費用は高くなりますが、介護保険サービスではできないことや、上限を超えて利用できないサービスがある際にとても助かります。
自分たちだけでなんとかしようと思いすぎず、いろいろなサービスを活用し、少しでも負担を減らせることができたらいいなと思います。

まとめ

介護が始まると毎日がとにかく大変になり、介護疲れやストレスを抱えることが多いです。特に親の介護となると責任感や義務感を感じやすくなり、まじめな性格の方ほど息抜きが上手にできなくなり疲れてしまいます。
また介護を始めるといっぱいいっぱいになり、悩みがあっても誰にも相談することができずに思い詰めてしまうこともあります。介護疲れやストレスを抱えないようにするためには、食事宅配サービスや洗濯代行サービスなど民間のサービスを利用することも検討すると良いでしょう。少しでも介護の負担を減らすために、どのようなサービスがあるのか、一度調べてみてはいかがでしょうか。

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