在宅介護に疲れたと感じたら頼ってほしいおすすめの対処法

介護の豆知識

在宅介護に疲れたと感じたらちょっと休憩をしてください。
休憩できないのが介護ですが、休憩にもいろいろと方法があります。疲れたと感じている今のうちにその疲れを解消しなければ取り返しにならなくなることも。
この記事では頼ってほしいおすすめの対処法をお伝えします。

在宅介護に疲れたと感じる人は多い

突然始まる、イレギュラーに呼ばれる、寝ていても起こされる、寝ていても気になる、体力が必要、自分の時間がない…。

介護は切れ間なく、自分の生活リズムを壊しながら続いていきます。
それでも、親や祖父母など、大切であるがために無理してしまいがちです。

私は高校~大学の頃、自宅で一緒に暮らしていた祖母の介護をしていました。他の家族もいましたし、一番大変だったのは母だと思いますが、夜一緒の部屋で寝るのは私で、頭の上のほうで小さな声で呼ぶ声が聞こえて目が覚めると、祖母がポータブルトイレにうまく座れず落ちていて、助けを求めていたということが何度もありました。
寒い部屋で、お尻を出したまま、孫に申し訳ないという気持ちでなんとか頑張って、それでも無理だと思ってようやく小さな声で助けを求めたのでしょう。そういうことがその後度々起こり、いつの間にか寝てもちょっとの音で目が覚めてしまったり、眠れないという日が、祖母が入院するまで続きました。

母は、祖母と親子という関係柄、感謝の気持ちを伝えられなかったり、祖母がわがままだと思うところもあったでしょう。日中のお世話はしっかりとしていましたが、時々イライラしている様子も見えました。
最期は脳梗塞で入院し、病院で看取ることになりましたが、在宅介護は5年ほど続き、母も私も口には出さないものの、とても疲れていました。
このとき、父や兄たちは、声はかけるものの、やはり相手が女性ということもあり、実際の介護をすることはありませんでした。どうしても、女性のほうが負担が多くなる傾向にありますが、自分だったらどうかと考えても、男性に介護してもらうことは抵抗があると思います。しょうがなかったかなと思います。

介護に疲れたと感じたときに休憩する方法

私たちが5年間の在宅介護をなんとか続けられたのは、母には私が、私には母が、そして私たちには「介護サービス」が協力者となってくれていたからです。
在宅介護は、ひとりで担うことはできません。心身ともに疲弊し、場合によっては共倒れになってしまうことも。
疲れたと感じたら、まずは介護サービスに頼る、使っている介護サービスを見直すことが大切です。
今、どのようなところを負担に感じているのか、地域包括支援センターやケアマネジャーさんに相談してみてください。

介護サービスを利用して自分の時間を作る

介護サービスには訪問系のものもありますが、通所や宿泊型のものもあります。半日デイ、1日デイもあり、その間は自分の時間を作ることができます。また、レスパイトケアといって、在宅で介護をする人が「休憩」するためのサービスがあります。一時的に施設に被介護者が宿泊でき、その間、介護者が自分の時間を持てるというものです。
最近自分の時間がないなと感じ、疲労感が出てきたら、レスパイトケアも含めた介護サービスの利用を検討してみるのもひとつです。
介護度によっては夜間のサービスを利用することができるケースもあります。ケアマネ―ジャーさんに相談してみてください。

疲れを相談できる場や人を作る

疲れは身体的なものだけでなく、心の疲労感も多いのではないでしょうか。
「疲れた」と言える相手が近くにいますか?「限界だ」と感じたときに頼れる場所はあるでしょうか。
同じ気持ちを共有できる人や、理解し、共感してくれる人の存在があるだけで、疲労感は大きく違ってきます。
自分の時間を作り、身体的にリフレッシュすることも大事ですが、心に溜まっているものを吐き出して、精神的にリフレッシュすることもとても大切です。

例えば、近くに「家族介護の会」などがあれば、参加してみるのもいいでしょう。
参加者が同じ立場の人たちなので、気持ちを理解してくれ、場合によっては今、自身が困っていることの解決策をくれるかもしれません。

介護は終わりの見えない負担の大きいものです。少しでも自分自身に休憩を作れるように、できる限りのものに頼ってくださいね。

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