親が在宅介護を必要とするようになり、慌てて受けられるサポートについて勉強することになりました。これは、親が在宅介護になった時の私の体験談です。
一体何が利用できるのかを知る
親が在宅介護となった時、私は大きな仕事をかかえていました。
正直なところ、親の介護に取られる時間が惜しいとすら思っていたのです。
とはいえ、弟がキーパーソンとなってくれたことにより事態はすこしづつ動き始めます。
弟は、介護の仕事をしていたので、任せたいと思っていたのですが、家族会議の場で色々と説明を受け、「誰かひとりが背負うものではない」と認識を新たにしました。
いわゆる在宅介護サービスには訪問型や通所型、訪問と通所の複合型をまず初めに知りました。更に、リフォームや福祉用具のレンタル、福祉用具の販売といったサポートもあることを学びます。
訪問型は介護や看護に入浴支援、リハビリというようなサービスが中心で、一方の通所型はデイサービスやデイケアなどです。短期宿泊のショートステイも通所型に分類されるものですが、自分の親は今のところ利用していません。
各種多様なサービスは、確かに準備されています。
ただ、ぽかんと座っていてもどのサービスが親にとって最善なのかもわからず、放っておいてもサービスが受けられるということはありません。
どういったものがあるかを知り、理解し、行動を起こす必要がありました。
信頼できるケアマネージャー
訪問と通所の複合型には小規模多機能型居宅介護、訪問看護があり、これらも必要に応じて頼りになるサポートだと思います。いずれのサポートも申請と認定が必要で、1~5のいずれかの度数の認定と、それに応じたサービスの利用という形になります。
支援が必要な人とその家族には、各種のサービスに詳しいケアマネジャーがついてくれるので、何かと相談できて安心です。
ケアマネジャーとは長い付き合いになりますし、もう1人の家族と言っても過言ではないので、相性の良い人と信頼関係を構築するのが望ましいと思います。
頼りになる訪問ヘルパーさん
また、自宅ではヘルパーさんが訪問してくれて、食事や入浴に着替えと、トイレなどのサポートもしてもらっています。
買い物や洗濯までしてもらえているので、本当に助かっていますし、改めて在宅サービスの手厚さに感謝です。ただ、ヘルパーさんは、提供できるサービスが法律で決まっていること、例えば洗濯でも、同居する家族のものが入っていれば除かれます。何でもやってもらうというわけにはいきません。
本人や家族が必要とする援助のみなので、流石に任せっきりとはいかないのです。
とはいえ、食事に関する援助をしてもらえるだけでも楽ですし、負担が減って肉体的にも精神的にも無理をせずに済んでいます。
その他の介護サービス
デイサービスは日帰りで施設に通い、身の回りに関するサービスが受けられます。
食事のお世話だけでなく入浴のお世話もしてもらえる場合もあるので、施設に通える体力がある高齢者にとっては、体力づくりや気分転換もできる良いサービスだといえます。
名前にデイつくサービスはいくつかありますが、デイサービスとデイケアは異なります。
デイケアは通所リハビリテーションと呼ばれるもので、医師によって利用が認められた人に限り、介護老人保健施設などに日帰りで通ってリハビリが受けられるサービスです。
医師の他にも、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士に看護職員がいるので、まさに専門的なチームによるリハビリといった感じです。
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認知症対応型のデイサービスもある
幸いなことに自分の親はまだ大丈夫ですが、認知症を患っている人は認知症対応型のデイサービスを利用することができます。
認知症のケアに詳しいスタッフがいる施設に日帰りで通い、食事や入浴などのサービスと機能訓練が受けられるのが特徴です。
医師による認知症の診断が利用の前提となりますが、万が一親が認知症を患ってしまっても、こうしたサービスが利用できるのは助かります。
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住宅の環境整備を考える
在宅での訪問サービスや通所以外にも、親の世話に必要な住宅の改修費用の補助という支援もあります。
転倒などによる怪我が心配ですから、手すりをつけたり段差をなくすといった改修が必要になります。そうした工事の費用に関して、20万円までの支給が受けられるのがこの仕組みです。
工事前の申請が必要なので、事前に情報を確認して申し込みを忘れないことが重要になってきます。
福祉用具のレンタルや購入についても、保険適用の範囲で借りたり買うことができます。
福祉用具はあるのとないのでは大違いですし、購入となるとそれなりに費用が掛かりますから、こういったサポートがあると安心ですし負担が軽くなります。
まとめ
介護が始まったばかりの時は、キーパーソンである弟が全部好きなようにやってくれればいいと考えていました。そんな私の態度に、弟とはもちろん、介護される親ともぶつかり合いがありました。
しかし、様々な困難をひとつづつ、みんなで超えるごとに、
介護は、特別なイベントではなく、生活の一部である
生活の一部であるということは、ひいては自分自身の生き方にも関わることだ、
といった風に考えるようになりました。
もっと、要介護度が進めば、状況も変わるのかもしれませんが、とりあえず今日もみんなご飯を食べて笑いあえたので良しとしようと思っています。
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