在宅介護を無理なく続ける 私の一日のスケジュール

介護の豆知識

在宅介護は、生活の一部です。介護するひと、介護されるひと。双方にとって無理のないスケジュールを考えいきたいものです。

我が家には要介護2の母がおり、約半日は在宅介護を行う日々を過ごしています。ただ母親は寝たきりの状態でないことや、本人も最低限トイレなど自分で済ませることができる状態もあり、終日在宅介護を行う必要がなく、現在は仕事もそのまま続けることができている状態です。

私の在宅介護のスケジュール

ただ、今後母親の要介護度が上がることも想定し、完全に寝たきりの状態になってしまったことも考えてスケジュール管理を行うようにしています。

(主な一日のスケジュール)

6時

起床して母親の様子を見てトイレに行く場合には起き上がりの補助を行い、トイレに行くまで見守りをしてから着替えを手伝います。後は自分の洗顔や歯磨き、着替えを済ませて家族の汚れた洋服などを回収して洗濯機をかけます。

7時

母親が日課のラジオを聞いているうちに、家族の分の朝食やお弁当を作り7時30分までに家族全員で朝食を済ませます。洗い物は子どもが担当してくれているので、自分は先程洗濯した衣類などを全て干してから食事の終わった母親の口腔ケアの介助を行って、再度トイレに行かせてからおむつを装着するのを手伝います。

8時

仕事先へ行くために一時間ほど通勤をして、9時から17時まで仕事をします。平日は週に3日ほどデイサービスの利用を行っており、この間は全て母親の介護をお願いすることができることから自分も仕事に集中することができます。

また、週に2回は1日2時間ほどの訪問系サービスにケアを委ねます。
自分が傍にいられない間は自宅に設置しているネットカメラによる見守りサービスを利用して、母親の問題なく過ごせているかなどを休憩時間を利用してチェックするようにしています。
また母親には携帯電話を持たせているので、デイサービスを利用することができない日などは何かトラブルが起こった時にはすぐに連絡できる状態を確保するようにしました。

18時以降

食事の買い出しなどをする必要があるので19時頃に自宅に帰宅することになります。自宅までの電車の中ではネットカメラを使用して母親の様子を見ながら、すぐに帰宅すべきか判断した上で買い物を手早く済ませるようにしています。帰宅後21時までに夕食の準備と食事の介助、口腔ケアやトイレなどを手伝った上で、母親はそのまま就寝することになります。

22時以降

自分は母親が布団に横になったのを確認し、ゆっくり入浴をして24時までは自分の時間を過ごすようにします。24時には自分も布団に入るようにしています。

深夜2時頃

必要であれば母親のトイレまでの誘導を行い、再度母親が布団に入ったことを確認してから再度自分も就寝です。

以上が、1日のスケジュールとなっています。仕事が休みとなる土曜・日曜は、デイサービスの利用はせず自宅で家族と協力しながら見守り、かかりつけの病院へ車での通院介助を行うなどして過ごします。

このように現在は生活の介助を行う必要があったり、夜間のトイレ誘導を行うことで寝不足になりやすいなどキツイなと感じる部分はありますが、介護度に適したデイサービスや訪問系サービスの利用が行えているので自分が常に傍にいなくても母親をしっかり見ていてもらえるのは本当に助かっています

便利なものは利用する・周囲の理解を得る

最近は自宅の様子を24時間いつでもチェックできる見守りカメラのサービスが増えているので、誰かが傍にいないときの母親の状態が常にスマートフォンでチェックできるのは本当に便利だと感じました。

また自宅で親の介助を行いつつ、仕事を続けている身としては職場の上司に相談するなど自分の現状の生活を知ってもらい、理解者になってもらうことが重要だと感じてました。特に急遽病院に付き添わなければ行けない時も、スムーズに休みがとれたり上司や同僚に業務調整の協力をしてもらえるので、非常に助かっています。

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