高齢の両親が心配になったら!元気なうちから頼りたいサービス

親の介護コラム

高齢の両親が心配でそわそわし始める年齢。30代後半から40代が多いかもしれません。
私(40)の両親は70歳を超え、まだまだ元気ではありますが、いつ何があってもおかしくない年齢になりました。
この記事では、高齢の両親が心配だなと感じた時に、後悔しないためのいろいろな安心のサービスなどをまとめてみました。参考にしてみてくださいね。

高齢の両親に対して心配なこと

昔と違い、近年の「高齢者」の年齢も上がり、70代であっても仕事をしていたり、自転車や車の運転も当たり前の時代です。
しかし、そうはいっても少しずつ身体的能力が衰えていたり、病気のリスクもぐっと上がってくるのは仕方がありません。
現在私の父は75、母は72になりましたが、父も通院などのときは車を運転していますし、母は自転車で毎日でかけ、簡単な仕事を続けています。
父は3度の癌手術を経験しましたが、母は特に大きな病気をしたことはなく、2人とも今のところは元気で、2人で生活しています。
そんな両親でも、心配だなと思うことがいくつか出てきました。

お風呂

血圧が高いという診断は受けていないようですが、父は肌が焼けるほどの熱いお風呂が好きで、冬のヒートショックが心配です。
本人にいくら言っても「大丈夫」というだけで、好みの問題でもあるのでどうしようもない…
しかし、先日、父の次に入った母が、お風呂で気分が悪くなり、しばらく脱衣所にびしゃびしゃのまま座っていたということがありました。すぐに回復したといっていましたが、急激に熱いお風呂に入ったことで、血圧に影響があったのだと思います。
プライベートな場所で当然戸も閉め切っているので、何かあったらと思うと心配です。
熱いお風呂が好きな人はたくさんいると思いますが、健康的にという話をしてもなかなか実行に移してくれる人はいないですよね。

身体能力の衰え

父は昔からお酒が好きで、毎日晩酌をします。通常は定量しか飲まず、酔うというほどのこともないのですが、家族で集まったときや友人と飲むときはついつい飲みすぎてしまいます。
以前はなかったのですが、70代に入ったころから、飲んで散歩(酔い覚ましのためか?)した際に足元がおぼつかなくなってこけた、植木鉢にひっかかってこけた、ということが何度もあるようになりました。
翌日はケロっとしていますが、70まではなかったことなので明らかに身体能力が衰えていると思います。

運転

車は父しか運転しませんが、同乗した際、急ブレーキをかけることが多くなったのを感じていました。
普段は父がひとりで病院やちょっとした買いものにいくのに運転しますが、とても心配です。
認知機能に問題というほどはありませんが、とっさの判断ができなくなっているというのは明らかにあります。

ひとりのときになにかあったら…

日中、母は4時間ほどマンションの管理や買い物などで外出をします。マンションの管理は1人で、また、単身者向けのマンションのことが多いので、元気な母であってももし何かあったら…と不安になります。
私は両親と同居はしておらず、自身にも仕事や家庭があるため、ずっと両親のことを見ていられるわけではありません。大丈夫大丈夫というけれど、子供としては心配ですよね。

病気のリスク

父は60代で肺と大腸の癌を患い、手術を3度か経験しています。癌も、しっかりと自覚症状が出てからはじめて病院に行ったので、けっこうな進行をしていました。当時は本人も家族も「ダメかもしれない」と思ったほどです。
手術後は日常生活にいろいろと支障が出ることはありましたが、今は特に大きな問題なく生活できています。
癌の手術があったため、父は定期的に検診があります。そうすると都度、いろいろな検査をしてもらえるので、糖尿病が見つかったりと、大きな病気を早期発見・治療できています。

しかし、そもそも父は癌の自覚症状が出るまでまったく病院に行かない人だったため、気づいたときには進行していました。
また、母は結婚してからずっと専業主婦、特に体調に不安もないまま72歳になりました。出産のとき以外、血液検査もしたことがないような人。
「今さら何かあってもしょうがないよ」と本人は言いますが、心配です。

高齢の両親が心配になったら頼りたいサービスやグッズ

まだまだ元気な親ですが、こうしたいろいろと心配なことが出てきています。
自分自身が動ける間は見守りサービスなども拒否されることが多いですが、心配な気持ちもないがしろにできません。私が今のところ行っていることをご紹介します。

できるだけタクシーを利用

自分で運転したい気持ちもわかりますが、できるだけタクシーを使う、私が休日の場合は私が運転するなど、本人の運転の機会を少しずつ減らしています。
もちろん、免許返納についても口酸っぱく言っていますが、まだ決断はできない様子…。
ただし、孫(私の子)から、運転について注意したり、小さな子供が祖父母に轢かれて亡くなったという痛ましい事故を見聞きするたびに、心のブレーキがかかっている様子。
何かあってからでは遅いということをこれからも言い続け、本人が気分よくいられるように、責めるのではなく「お小遣いあげるからタクシーで行ったら?」「暇だし乗せてってあげるよ」など、うまく誘導するようにしています。

スマホのGPSアプリを活用

母が外にいるときに何かあったら…という心配には、スマホのGPSアプリを活用しています。
当初母も「そんなのいらない」と言っていたのですが、母からも私の居場所がわかるということでおもしろくなったようで、しっかりと活用しています。
私はLife360というアプリをりようしており、どこにいるか、どの距離を何分で移動したか、何時からその場所にいるかなどがわかり、「今日もいつもの買い物に出たな」「この場所に2時間??なにかあったのかな」など、判断でき助かっています。
親子の関係性にもよりますが、一方的に見守りをするとなると、性格や年齢などによっては嫌がられるかもしれません。
私は母の居場所や動きがわかり安心できていますが、それ以外にも私がスーパーにチェックインしたとわかると電話がきて買いものを頼まれたりと、母も別の活用方法で助かっているようです(笑)

血圧や体調を管理してもらう

何もないのに病院に行くというのは年齢問わずあまりないことです。ただし、体調の良い悪いは誰でもあるもの。
父は癌治療後、自身の体調を排泄も含めて毎日日記のように書いています。
母はそういう習慣がなかったので、本当に病気とも病院とも体調管理とも無縁の人。
せめてこれぐらいはやって、と、日々の健康チェックをしてもらっています。
高齢になってくるとどうしても血圧が高くなりがちで、脳梗塞などのリスクも高くなります。
母もその点は気にしてくれているので、日々の健康チェックには前向きでした。

健康管理手帳 りずむのおと

毎日の血圧や体重をグラフに記入し、体調管理にをすることができます。
健康状態・食事や排便・体や心の調子を記録します。日々の記録をつけることで、どんな時に調子が良いのか、不調なのかを知るきっかけに。
また、体の変化に気づきやすくなり、病気などの兆候にも気づくことができます。

心配だなと思ったら行動しておこう

心配だなと思ったら何かがあるはずです。
親自身は断るかもしれませんが、「こうしておけばよかった」と後々思うことになったら嫌ですよね。
ちょっとしたことから始められます。心配だなと思ったらできることからはじめてみましょう。

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