在宅介護でリハビリする方法にはどんなものがあるでしょうか?また、家族の役割とは?このコラムは匿名であることを条件に自身の介護体験を語っていただいたものです。
寝たきりを避けるために
病気やケガがきっかけで家でリハビリが必要となることがありますが、家ではどんなことができるでしょうか。
まずはベッドから起き上がるだけでも体のバランス機能が向上し、寝たままの状態よりも正しい姿勢が保てるようになりました。結果、呼吸が安定するなど、様々な良い効果が期待できるようになりました。
このように体を無理に動かさずとも行えるリハビリを地道に繰り返すことで、日常生活の補助から身体機能の低下防止につなげていくことは重要だなぁと、家族の姿を見て思ったのでした。
プロに頼ることも大切
ただ介護の経験が一切ない人にとって、いきなりサポートを行う必要が出た場合、どこからはじめればいいのか、何をしてはいけないのかなど判断することは難しいです。そのため慣れないうちは介護のプロに頼ることができる訪問リハビリテーションのサービスを活用するようにしましょう。
このサービスは別名在宅リハビリテーションとも呼ばれており、看護師や作業療法士、理学療法士といった医療の専門的な知識を持つ方が直接サポートや指導を受けることができるため、初心者の方にとっても安心して任せることができるメリットがあります。
ただし基本的にこのサービスの利用対象者は寝たきりの状態で通院が困難である場合や、介護保険を受けている方に限定されるので誰でも気軽に利用できるわけではありません。また訪問型ではなく、施設型のものもあります。
こういったサービスを利用してみたいと考えているご家族の方は、一度かかりつけの医師やお近くのケアマネージャーに相談をしてサービスが受けられるか相談をすることが大切です。
訪問リハビリテーションとは
実際に訪問リハビリテーションではどのようなことが行われるのかというと、サービスを本格的に開始する前に介護を受ける方の全身の健康状態について確認を行った上で、主治医と連携しながら今後行っていくプランを立てることから始めます。プラン開始後は介護を受ける方の状態に合わせて最初はベッドから起き上がる動作からはじめ、食事をしたりするなどの日常生活の動作をサポートしながら、療法士の指示のもとで筋肉トレーニングや軽いストレッチをすることで体の身体機能を向上させていきます。
まとめ
寝たきりの状態になってしまうと、今まで自分で行えていたことが他人からのサポートを受けなくてはいけなくなるので、精神的にも負担を感じてしまいがちになります。しかしこのサービスを受け続けることで、家族や療法士のサポートの上でトレーニングを行う習慣をつければ、精神面でのアプローチが行えるのもこのサービスを利用する大きなメリットといえます。
介護を行う家族もプロの指導を受けながら一緒にサポートの方法を学んでいくことができるので、サービスが利用できない時間帯の手伝いもスムーズに行えるようになります。
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