親の介護が原因で兄弟姉妹のトラブルに!どうしたらいい?

介護の悩み

親の介護をする中で、介護をしないのにお金が欲しいという長男に大変な思いをさせられました。これは匿名であることを条件に自身の介護体験を語ってもらうコラムです。

介護をしないが、お金は欲しい兄

私が悩まされたのは親の介護をしない兄の存在です。

父親が他界し、残された母親の介護のことについて話し合いをしていたのですが、母親の介護をするという大義名分を掲げて財産を全部独り占めしようとしている兄が悩みの種でした。

定職に就かず適当なアルバイトをしながらずっと実家で暮らしている兄ですが、父親が入院している時期も一度も病院に足を踏み入れることはありませんでしたし、病院の送り迎えをしたり生活のサポートをしたり資金面で支えたりすることも無かったのです。

入院の手続きに看病、入院費用の捻出や死後の諸々の手続きに葬儀の準備、遺品整理や各方面への報告・挨拶など、全て人任せで自分は何一つやっていません。家のことも当然母親任せで兄はお通夜や告別式に出席しただけです。

そんな兄の言うことは信用できず説得力も無く、今後母親の面倒をみて献身的に介護をするとは到底思えません。母に迷惑をかけるだけでなく、母の金銭的な権利だけを握ろうとしていたのです。

自己中心的で傲慢な兄に対して兄弟全員が嫌悪感・不信感を抱き、このままでは円滑に遺産分割協議を進めることは困難だなと判断しました。

頼ったのは弁護士

そこで頼ったのが弁護士です。弁護士に問題の解決を依頼した途端、横柄で傲慢な態度だった長男が急に借りてきた猫のようにおとなしくなり、その姿を見て情けなさや悲しさを覚えました。

親の介護をしない兄弟がいる場合は、口頭での話し合いやすぐに破られそうな口約束で問題解決を目指すのではなく、法律のプロである弁護士に第三者の立場で介入してもらい、公正な協議で色々な決めごとをしていかなければならないというのを痛感させられました。このトラブルをきっかけに兄弟の結束力は強固なものとなりました。

さて、母の介護について

おお揉めに揉めたものの、弁護士さんのおかげで我が家ではひとまず兄の横暴さがひとまず落ち着き、兄も自立を目指して頑張っています。

第三者に入ってもらったところ、兄には兄なりの不安があり、兄としての威厳を保てない情けなさや寂しさもあったようです。家族のなかだけで話をすると、素直になれず、自分を守ることに必死になってしまっていたということでした。現在は兄の問題点を自覚し、私たちにもいろいろと話をしてくれるようになり、介護にも協力的になってくれています。

親の介護が原因で兄弟がトラブルになるということは多くあります。介護の負担感、費用面での負担感から、もともと仲が良かった兄弟でもヒビが入ることがあります。
しっかりと話をすることは大切ですが、第三者やさまざまなサポートの力を借りることも検討するといいでしょう。

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