会社を休む理由が「病院の付き添い」って大丈夫?役立つ例文や対策をご紹介!

介護の悩み

病院の付き添いで会社を休むのは大丈夫なのでしょうか?
筆者の場合は、現在祖母の通院の付き添いは、基本的に母が行っています。けれど母の都合が悪くなり、急に私が病院の付き添いへ行くことになり焦った記憶があります。

仕事をしているので「急に頼まれても休みが取れるか分からない」「祖母の病院の付き添いで休むなんて、職場でどう思われるか不安」そんな気持ちがありました。私と同じような気持ちになる方は多いはず。

私はある工夫と対策をしたおかげで、祖母の病院の付き添いで会社を休むことに抵抗がなくなりました。

祖母の病院の付き添いで仕事を休むことに不安な方休みにくいなと感じている方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

祖母の病院の付き添いが理由で会社は休めるの?

祖母の病院の付き添いが理由で会社は休めるのか?結論からいうともちろん大丈夫です。
「祖母の病院の付き添い」ができる人があなたしかいない場合や緊急の場合はきちんと上司へ伝えましょう。

事前に分かっている場合は有給欠勤で対応してもらったり、場合によっては介護休暇を申請できます。

介護休暇は、通院の付添いなどで利用ができますし、対象となる家族に祖父母も入ります。介護休暇については会社や上司に詳細を確認しましょう。

祖母の病院の付き添いで会社を休むのが難しいときはどうしたらいい?

病院の付き添いで仕事を休むのがどうしても難しい場合もあります。そのようなときはどうしたらいいのでしょうか。

介護保険サービスを利用する

定期的な通院など、あらかじめ決まっている病院への付き添いは介護保険のサービスを利用することが可能な場合があります。

介護保険のサービスの一つである、訪問介護による通院介助では、「移乗等の介助」「乗車前もしくは降車後の屋内外の移動の介助通院先もしくは外出先での受診等の手続き」などを行ってもらうことが可能です。ただし、診察室までは同行できませんので注意してください。

通所介助の対象者は「要介護1~5の方」で「ケアマネジャーが必要と考え、ケアプランに組み込まれている」方です。

介護保険外サービスを利用する

前述の通院介助では、診察室へ同行できないなどの制限があります。通院介助では足りない場合は、介護保険外のサービスを探してみてはいかがでしょうか?

介護保険外のサービスになりますので費用は高めですが、家庭の状況に応じて柔軟にサービスを組んでくれる場合もあります。

サービスの内容や料金は会社ごとに違いがあるので、一度内容を確認してみてくださいね。サービスを利用する際は、家族間でしっかりと料金や必要なサービス内容など検討する必要があります。

「わたしの看護師さん」は、有資格者の看護師が通院の付き添いや見守りなどを行ってくれるサービスです。家族が仕事を持っている、遠方に住んでいてすぐに対応できないなどの場合にとても助かります。
もちろん、看護師さんだからこその安心感や、お医者様も看護師さん相手だとしっかりと説明をしてくれるといったメリットもあります。
定額のプランもあり、忙しい家族をサポートしてくれる強い味方です。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

祖母の病院の付き添いで会社を休む時はどうしたらいいの?

では、実際に祖母の病院の付き添いで会社を休む時にはどうしたら良いのか、一般常識の範囲ではありますが今一度認識しておきましょう。

病院の付き添いは「事前に分かっている場合」「急に病院の付き添いが必要になった場合」がありますよね。どちらの場合でも大切なことは「早く伝える」です。スムーズに伝えるために役立つ例文もご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

事前に分かっている場合

事前に休むことが分かっている場合は早めに会社や上司へ伝えましょう。早めに伝えることによって、会社へ迷惑がかからないように配慮することが大切です。

あなたが休んでも周囲へ迷惑がかからないように仕事のスケジュール管理をする他の方へお願いしなければいけない内容はきちんと申し送るなどの準備をしておくと周囲から良い印象を持たれやすくなります。良い印象を持ってもらえれば、休みやすいですよね。

〈上司へ伝えるときの例文〉

〇月〇日に、祖母(家族)の病院の付き添いをすることになりました。病院へ付き添えるのが自分しかいない状況ですので、お休みをいただいてもよろしいでしょうか?ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

出勤前夜や当日、急に祖母の病院へ付き添うことが決まった場合

急に祖母の病院の付き添いが必要になった場合でも慌てず、まずは上司へ伝えましょう。
そのときに「申し訳ございません」などお詫びの言葉を入れるとスムーズです。

休むときのマナーは電話ですが、職場によっては連絡手段が電話以外の場合もありますので日頃から確認するようにしましょう。

しかし、朝の時間帯は電話がつながらないこともありますよね。そのような時は、メールを送り、そのあとフォローの電話を入れると良いでしょう。

〈上司へ伝えるときの例文〉

急で申し訳ありませんが、祖母(家族)が体調を崩してしまい、今から病院へ連れていきます。ご迷惑をおかけしますがお休みさせてください。

見てわかる介護保険&サービス 上手な使い方教えます

2024年4月実施の介護保険改正と介護報酬改定に全面対応! ますます複雑になっていく介護保険制度と介護のサービスについて,やさしい言葉と豊富なイラストと図解でコンパクトにまとめたハンドブックです。
要介護申請から,ケアプラン作成,サービスの利用までを流れに沿って解説します。
また,サービスの特徴や利用のポイント,費用のめやすなど,使う人が知りたい情報を厳選して掲載。
障害や医療など介護に関連する他制度のサービスについても掲載しています。

祖母の病院の付き添いで仕事を休んだら後日の出勤ではお礼を伝えよう

祖母の病院の付き添いで、お休みをいただいたら必ずお礼を伝えましょう。

お礼のタイミングは、朝出勤時に「おはようございます」のあいさつをするとき一緒にお礼を伝えるとスムーズです。

筆者も祖母の病院の付き添いで仕事を休んだことがあります。その時は必ずお礼を朝一番に伝えるようにしています。あなたが休んでいた分、あなたの業務を手伝ったり仕事が増えてしまったりする同僚もいるかもしれません。上司はもちろん、同僚や周囲の人への感謝の気持ちを忘れずにしましょう。

〈お礼を伝えるときの例文(朝の出勤時)〉
おはようございます。昨日はお休みさせていただき、ありがとうございました。おかげさまで祖母の病院に付き添うことができました。

祖母の病院の付き添いで、定期的に仕事を休む必要が出てきたときの対策5選

病院受診が1回だけなら何とか乗り切れるかもしれませんが、定期的に通う必要が出てきた場合、毎回仕事を休むのは躊躇しますよね。

月に2回、2~3ヵ月に1回など、受診の間隔が決まっている場合も多いと思います。このようなときに役立つ対策をお伝えしていきます。あなたや家族の状況と比べながら、参考にしてみてください。

職場に相談しよう

先ほど、祖母の病院の付き添いで仕事を休むことが分かっている場合は「早めに伝えることが大切」とお伝えしました。祖母の病院の付き添いで定期的に休む必要が出てきた場合も同じです。

早めに上司へ相談をして、休みを理解してもらうことや業務の変更、介護休暇について相談できるとベストですよね。周囲の理解がないと休みづらさを感じてしまうこともあるので、早めに相談してみてくださいね。

家族間で相談しよう

祖母の病院の付き添いについては、家族間でどうするのか話し合いましょう。

「仕事や用事があって行けない」「遠方で毎回は大変」などの事情もあるかもしれません。家族間でしっかりと相談し、普段の病院の付き添いやもしもの時に備えておきましょう。

私も、祖母の病院への付き添いや祖母の買い物への送迎など家族間で相談しています。日頃から「小さなことでも家族間で相談しておくことは大切だな」と感じています。

オンライン診療・訪問診察ができる病院を探そう

「病院へ付き添う負担を減らしたい」と思っている場合は、オンライン診療訪問診療を行っている病院を探してみてはいかがでしょうか?

普段から診察をしてもらっているかかりつけ医や受診の記録が残っている病院がおすすめです。オンライン診療も訪問診療も基本的には自宅で受けられますので、病院への付き添いの負担の軽減が期待できます。オンライン診療でスマホなど機械の操作が苦手という方は、より簡単な電話診療があります。

ただし、医師の判断によっては医療機関への受診が必要な場合もあるため、自宅から通える範囲内で医療機関を探すことをおすすめします。

いつ仕事を休んでも大丈夫な工夫をしておこう

日頃からいつ仕事を休んでも大丈夫なように工夫をしておきましょう。工夫をする/しないで、あなたの評価や仕事を休むことに対する気持ちが変わります。同じ「休む」なら、あなたも会社の人も気持ちよく休む方が良いですよね。

以下に「いつ仕事を休んでも大丈夫な工夫」「急に病院に付き添うことになったときに困らない工夫」を紹介します。

普段から仕事はまじめに

当たり前ですが、仕事は普段から真面目に取り組みましょう。

遅刻、期日を守らない、ミスをしたときに言い訳をする…こんな勤務態度では周囲のあなたに対する印象は良いとは限りませんよね。

もし本当に「祖母の病院の付き添いで仕事を休む」となったときに嘘だと思われる可能性があります。そうなってしまっては、あなたも周囲の人もつらい思いをしてしまいますよね。

コミュニケーションを大切にしよう

職場の人とコミュニケーションをとっていますか?

プライベートな内容を詳しく話す必要はありませんが、祖母の病院の付き添いが必要になりそうな場合はあらかじめ伝えておくと良いでしょう。そうすることによって「あなたが祖母の病院の付き添いで休む可能性がある」と周囲の人に心の準備をしてもらいやすくなります。

私自身も「高齢の祖母がおり、家族で病院の送迎をしている」ということを職場で話すことがあります。上司との面談のときなど、タイミングを見て話しています。

家族間で情報を共有しておこう

普段は別の人が要介護者の病院の付き添いをしている場合でも、急に他の人が病院へ付き添う必要が出てくるケースがあります。

いつも病院へ付き添っているわけではないので、急にお願いされても慌ててしまいますよね。慌てないためにも、普段から家族間で情報を共有しておくことは大切です。

筆者の場合も、家族間で情報を共有するようにしています。特に、体調を崩したときなどメッセージなどを残しています。そうすると、病院を受診したときに医師へ詳細を伝えるときに便利です。また家族間でメッセージを共有しているので、いつも病院へ付き添う人ではなくても様子を伝えやすくなります。

祖母の病院の付き添いで仕事を休んでも大丈夫!

祖母の病院の付き添いで仕事を休むのはいけないことではありません。

病気や介護が必要な家族の病院受診へ付き添うあなたは、とても優しい人だと思います。きっと、付き添ってもらう祖母も喜んでいるでしょう。

祖母の病院の付き添いのために仕事を休む場合は、できる限り対策をして気持ちよくお休みをもらってくださいね。その時に、周囲の人への感謝の気持ちがとても大切です。

こちらもおすすめ

介護で心や体が疲れたら、ちょっと本を読んでみませんか?
頑張らなくてもいいんだな、人に任せてもいいんだなという気持ちになれるはず。

投稿者プロフィール

山田 あきこ
山田 あきこ
複業中のママライター。
作業療法士として介護施設で働いています。
Twitterで介護に関する情報を発信したり、脳梗塞で倒れた父の介護をメインで行っている母の体験談を電子書籍にし出版しています。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP