実家に仏壇がやってきた。さて、どう収める?【46歳、そろそろ実家を片付けてみる】

46歳、そろそろ実家を片付けてみる。

祖母の家から、私の両親が住む家へと仏壇を移すことになりました。
仏壇は台つき型で、仏間に床置してありました。
座って手を合わせるとご本尊が少し上に見える高さです。

子どものころ、祖母に頼まれて仏壇にお供えをすることは、
とても緊張するお手伝いでした。
場所はここでいいのかな、他の仏具に手があたって倒したらどうしよう。
私にとっては触ってはいけない存在でしたが、運ぶとなるとそうはいきません。
仏具や引き出しに入っているものを取り出して、できるだけ軽くしました。
それでも身長ほどある仏壇を運ぶには、父と夫の2人がかりでした。

実家での置き場所は、床の間の横。
天井までの縦長の空間で、床近くに地袋があるので空間は上下に分けられています。
当然、上部分に仏壇を入れました。


天井からは鴨井の高さまで壁が下がっていたので、
仏壇を斜めに差し込み、ある程度中に入れて仏壇を立てて収めました。
垂れ壁で仏壇の扉が開け閉めできないかも…と不安になりましたが、
なんとかギリギリ大丈夫でした。

家族でほっとしてご本尊や仏具をもとの位置に収め、
座って手を合わせてみると…「高くない??」


そうです。これまでは床置きしていたのを地袋の上に収めたので、
地袋分、ご本尊の位置が高くなっています。見上げる高さでした。
仏さまもよく見えるでしょう、見下げるよりもいいよね、と言いながら、
ここしか収められないので作業は完了です。

私がこの経験から学んだのは、
「これはここに収めるもの」という常識や思い込みをとても信用していること、
モノを収めるときにはサイズだけでなく高さにも注意が必要ということです。

なんとか無事に収めることができましたが、高さはちゃんと測るべきでした。

もっとよい方法はなかったのかと調べてみると、「お仏壇のリメイク」を見つけました。
仏壇をサイズダウンしたり、洋風の住空間に合うように扉の木質を変えてみたり。
新築やリフォームの際、仏壇の預かりもしてくれるサービスもありました。
お掃除もしてくださって、ぴかぴかで返してくださる特典も。
お仏壇のお手入れは、仏壇店や仏壇を作られる職人さんのお店で
してくださることが多いようです。
このようなサービスを利用すれば、
不安なくお仏壇を移動でき、収まりよく安置できたんだなぁと思いました。
リメイクなら、「場所がないけど残しておきたい」という思いを大事にできます。

前回のコラムで着物を処分しましたが、
こちらもリメイクで洋服にしたりインテリアにして残すこともできました。
モノの形は変わっても思いを残すことができたらうれしいですね。

お仏壇をモノとひとくくりにするのははばかられますが、
片付けは不要なモノをどうするかを考えるだけではなく、
大切なモノをどう残すかを考えることなのかも。

私にとって大切なモノ、必要なモノは何かを考え、
選び出したモノを使いやすく、使い続けられるように丁寧に収めるにはどうすればいいか。
片づけが愛おしい時間に思えてきました。

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