在宅介護が辛いとき、辛い気持ちを軽減させるためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか。精神的な負担による離職やうつ、睡眠不足を防ぐためにはリフレッシュする時間も大切です。介護の経験があるライターさんに匿名にすることを条件に詳細な経験談を教えていただきました。
余裕がなくなる在宅介護
在宅介護は毎日続き、終わりが見えないのが特徴で日々の苦労から辛いと感じてしまうことも少なくありません。
身体的にも精神的にも負担が大きく、気持ちの余裕がなくなっていくなかで、助けを求めることにも気付けず、自分自身が心身を病んでしまうこともあります。しかし、いろいろなものに頼ることで、この負担を軽減できることがあります。
日々の食事や着替え、トイレや入浴など、体を1日に何度も持ち上げたり支えたりの動作が必要になり、腰・膝・腕に過度な負担がかかります。同居の場合は夜中にトイレ介助などで起きなければならず十分な睡眠時間の確保ができなくなり、不眠の状態になることも。
介護は、自分の生活を大きく変え、離職やうつなどに発展することもあるので注意が必要です。
在宅介護が及ぼす体調の変化
そもそも介護は突然始まるケースが多く、家族は覚悟や準備の余裕もないままに追い詰められてしまいがちです。また、家族が要介護状態になったショックで、何から手を付ければ良いのか分からない、と、パニックに陥りやすく、仕事や日々の生活にに支障をきたすなど精神的な負担が大きくかかります。
自分もそうですが、在宅で介護を行うことで慢性的な睡眠不足から疲労感を感じるようになったり、1日の多くを家の中で過ごすことで気分転換できず気分が沈みがちになってきたりします。そのため、気がつかないうちに、うつのような症状になってしまう人も多いのです。
辛いと思うのは誰にでもあることと頭の中では分かっていても、実際にその状況になると辛い気持ちが勝ってしまい何も手が付けられなくなります。これはちょっと辛いな、無理かもと感じたら、実際は大きく体に変化が起きているときかもしれません。
在宅介護の辛さを軽減する方法
在宅介護で辛いと感じたとき、とにかくまずはたくさんの人に相談することです。
地域包括支援センター、ケアマネジャーなど、専門家に相談してもいいです。
相手も人間なので、自分に合わない人もいるでしょう。頼りにならない、解決に向かわない場合もあります。でも、いろいろな場所で声をあげ続けていれば、きっと、わかってくれる人は現れるはずです。
本当の意味で理解してくれる人は、公的機関の人ではない場合もあります。同じように在宅介護で苦しんでいる「当事者」の人とつながることで、イライラやモヤモヤを吐き出せたり、困ったときの解決方法を教えてもらえることもあります。
在宅介護をできるだけ負担なく続けるコツは、介護のプロに相談すること、介護サービスをしっかりと利用することはもちろんですが、同じような経験をしている人といかにつながることができるかということも大きいと思います。
頼ることは恥ずかしいことではありませんし、高齢化社会で、同じような状況で苦しむ人はたくさんいるのです。
自分の生活や健康を守りながら、介護生活を続けていきましょう。
まとめ
在宅介護は終わりが見えず、負担が大きいことで自身の心身が壊れてしまうこともあります。介護される側の気持ちを確かめながら、自分の気持ちも大切にし、時にはプロに全面的に任せてしまう、ということも大切です。時々リフレッシュしながら在宅介護と上手に付き合っていきましょう。
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