【介護の臭い対策】トイレや排泄物の臭いを防ぐコツを解説

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在宅介護において、排泄の臭いでお悩みではないでしょうか。

在宅介護の中でもとくに介護者の大きな負担になる排泄介助。体力を使う身体介助のうえ、清潔保持や臭いについても気になるところです。

今回の記事では、在宅介護における臭い対策を解説します。排泄物の臭いやポータブルトイレの臭いを防ぐコツ、おすすめのグッズも紹介しますのでぜひ参考にしてください。

介護で気になる排泄の臭いの原因

介護をしていて気になる臭いには、身体から発生する臭いや、衛生管理が行き届いていないことによる生活臭などいろいろありますが、1番気になるのが排泄に関する臭いではないでしょうか。

排泄の臭いの原因には以下のようなものがあります。

  1. 排泄物の臭い
  2. ポータブルトイレの臭い
  3. 衣類や部屋に染みついた臭い

排泄後の臭いが気になるのは誰しもあることです。しかし、高齢者の排泄の場合はトイレまで行って排泄できないことや、排泄後の処理がうまくできていないことが臭いの原因になってしまいます。

臭いの原因と対策を確認していきましょう。

1.排泄物の臭い対策

まず一つ目が排泄物そのものの臭いです。これは、人間誰しもあるものなので仕方ありません。排泄後の臭いを残さないように、対策を考えましょう。

オムツはこまめに取り替える

オムツを使用している方に排泄があった場合は、こまめに取り替えることが基本です。排泄物を長時間放置していると臭いが強くなります。とくに、排便があった場合はすぐに取り替えることが大切です。速やかに交換してオムツを処分するようにしましょう。

陰部に汚れが残っていると尿路感染や皮膚トラブルの原因になるため、オムツ交換時には、陰部を洗浄し清潔を保ちます。とくに大便のときは、その都度洗い流すことが大切です。ボトルに人肌のぬるま湯を準備し、丁寧に洗い流しましょう。最後に水分をしっかり拭き取ることも大切です。

陰部洗浄に使用するボトルを手に入れるのには、100均で販売されているボトル洗剤などの空き容器を使用する方法、介護ショップで専用のボトルを購入する方法があります。

中でも、介護ショップで販売されているような陰部洗浄用の専用ボトルは、お湯の勢いが調整しやすいため便利です。ノズルの向きが変えられるものであれば、汚れた部位に当たるように角度が調整できるため洗い流しやすくなります。

こまめにオムツを交換し、陰部洗浄できれいに洗い流せば排泄後の臭いがかなり軽減できるでしょう。

洗浄ボトル

■材質:本体/PP(ポリプロピレン)、キャップ/PP(ポリプロピレン)・PE(ポリエチレン)
■サイズ:本体/300×78×51mm
■重量:60g
■消毒方法:薬液洗浄、ベッドパンウォッシャー(90℃)可
■色:ブルー・ピンク
■容量(mL):450

洗髪やオムツ交換の際の洗浄に適した洗浄ボトルです。ノズル部がジャバラ構造なので角度を変えられます。
先端のキャップをひねるだけで出水と止水の切り替えができます。

オムツを新聞紙に包み防臭力のある袋に入れる

オムツ交換の時は、オムツを新聞紙に包んでからビニール袋に入れると、臭いが閉じ込められるのでおすすめです。オムツ交換時は速やかに、清拭し新しいものに交換する必要があります。交換時に新聞紙を広げて準備しておけば、一時的に汚れたオムツやパッドを乗せておき、最後に包んで処理できるので効率的です。

最近では、防臭力のあるビニール袋も販売されているので利用してみるのも1つです。さらに、ゴミ箱に消臭剤を付けたり、消臭スプレーを振りかけるのもよいでしょう。ゴミ箱を開けたときの臭いが軽減できます。

おむつが臭わない袋
■サイズ
M(230×380/マチ無し/90枚入)
L(300×400/マチあり/90枚入)
LL(350×500/マチあり/60枚入)

鼻をくっつけてもほとんど臭わない驚異的な防臭力です。
菌を通さず、燃やしても有毒ガスを発生させません。

おしりふきシートを使用する

排泄物がきれいに拭き取れていないと臭いの原因になってしまいます。乾いたトイレットペーパーではどうしても十分に拭き取れず、汚れが残ってしまう場合があるので、お尻拭き用のウェットシートを使用するのもおすすめです。

ご自身でトイレに行かれる方であれば、そのままトイレに流せるタイプが便利です。手の届きやすい場所に準備しておけばいつでも使用しやすくなります。

トイレに流せる介護用
ウェットおしりふき

■入数:1袋(70枚入)
■ノンアルコール・無香料
■シートサイズ:140×200mm
■製造元:大富士製紙

やわらかい厚手タイプ。ノンアルコール・無香料で肌にやさしく、使用後はそのままトイレに流せて安心・清潔です。
保湿成分のモモ葉エキス配合。

2.ポータブルトイレの臭い対策

オムツの方だけでなく、ポータブルトイレを使用する方の臭いも気になるところです。トイレのようにすぐに排泄物が流せず、残ってしまうため臭いの原因になってしまうのです。

便利なグッズも販売されているので、うまく活用しながら臭い対策をしましょう。

排泄物の処理をこまめに行う

排泄物は時間が経過するほど臭いが強くなってしまうため、ポータブルトイレの排泄物の処理はできる限り早く行いましょう

バケツ内に溜まった排泄物をトイレで流し、ブラシとトイレ用の洗剤を使って汚れを取り除きます。排泄をしたら、すぐに伝えてもらうのも1つです。速やかに処理することで臭いの原因が取り除けます。

バケツ内に水とトイレットペーパーを入れておく

ポータブルトイレの中には、あらかじめ水とトイレットペーパーを入れておくと、排泄物が直接バケツに付着するのを防ぎ、臭いも軽減できます。掃除の負担も軽くなり一石二鳥です。

バケツについた便の臭いは洗い流してもどうしても残ってしまいます。とくに、経年劣化しているプラスチックのバケツは臭いが染みつきやすい状態です。お水を張ってトイレットペーパーを敷いておき、バケツに便がつかないようにしておくことで臭い対策の効果が期待できます。

消臭剤を入れる

トイレに張った水に消臭剤を入れておくと、さらに臭いを軽減させる効果があります。ポータブルトイレ用の消臭剤には、液体、粉、泡タイプ、シートタイプなどがあります。お手軽に購入できるので、使いやすいものを試してみましょう。

ポータブルトイレ消臭液

■主成分:植物抽出物・非イオン界面活性剤・クエン酸・香料
■内容量(mL):400(約20回分)/1000(約50回分)

水を入れたバケツに入れ、溶かすだけで悪臭を分解。
消臭成分が悪臭を抑え、洗浄成分がしつこい汚れを抑制します。
一般トイレにもお使いいただけます。


ポータブルトイレ用消臭剤
(顆粒タイプ)

■無香料、無着色
■内容量:1箱(20包入)
■顆粒タイプ
■1包あたり3g

素早く溶けて消臭・洗浄・漂白に効果があります。
ポータブルトイレに溶かしておくだけで、24時間効果が持続します。


消臭フォーム(スプレー式)

■成分:界面活性剤
■使用回数:約52回
■内容量(mL):280
■製造元:パナソニック エイジフリー

「泡」のバリアが強力に臭いを防止。
「除菌」「洗浄」効果がありポータブルトイレを清潔に使用できます。

防水マットを敷く

ポータブルトイレの足元には防水マットを敷いておくと、尿が飛び散ったときに床やじゅうたんを汚しません。床やじゅうたんを汚染してしまうと、なかなかきれいに取り除くことができないため臭いが残ってしまいます。

防水マットを敷き、こまめに洗濯することで臭い防止につながります。定期的に交換し、清潔を保ちましょう。

ポータブルトイレ用のマットは、ご本人が足を滑らせたりポータブルトイレが動いてしまうのも防ぎ、転倒予防のためにも効果的です。

ポータブルトイレマット

■サイズ:90×120cm
■撥水加工
■洗濯可/床暖房使用可
■表面:ポリエステル100%
■裏面:アクリル樹脂(カテキン入り)

薄い生地で、つまずきにくく、ポータブルトイレをカバーまわりの、床の汚れを防ぎます。
置くだけで取り付け、取り外し簡単。裏面が床に吸着するので、ズレません。(畳、じゅうたん、カーペット、無垢材には吸着しません)
ハサミで手軽にカットも可能。

3.衣類や部屋に染みついた臭いの対策

最後に、排泄の臭いの原因となる衣類や部屋に染みついた臭い対策について解説します。

定期的な換気や空気清浄機の活用をする

介護が必要な方のお部屋は、臭いがこもりがちです。こまめに換気し、風の通りをよくすることが大切です。とくに排泄の後はすぐに換気し臭いを逃がしましょう。

換気は排泄の臭いだけでなく、介護中のさまざまな臭いを解消します。室内に新鮮な空気を取り込み、湿気やダニ、ウイルスなどを外に追い出す効果もあります。ここ数年は感染症の対策としても注目が集まり、換気の重要性は誰もが知るところです。

天気の悪い日や気候の厳しい季節にはどうしても換気を怠りがちです。空気清浄機や換気扇なども併用しながら、こまめに空気の入れ替えをすることが大切です。

消臭剤を使用する

換気だけでは物足りない場合は、消臭剤を使用するのもおすすめです。置き型、スプレー式、コンセント式などさまざまな種類の消臭剤が店頭でも購入できます。

最近では、介護特有の臭いに特化した消臭剤も登場しています。排泄臭専用の消臭成分が配合されているものを選択すると効果も高まるでしょう。

衣服やシーツをこまめに交換する

シーツや衣服などの、布製品に排泄物が付着してしまうと臭いの原因になるのでこまめに交換することが大切です。パジャマはこまめに着替えて洗濯しましょう。洗濯の際には、消臭機能付きの洗濯用洗剤を使うのもおすすめです。

シーツは、頻繁に換えるのが大変なので、タオルや防水シーツなどを敷いておくと交換が楽になります。ただし、お尻の下に敷いたタオルやシーツなどにシワが寄っていると褥瘡の原因になるため注意が必要です。

上げ下ろしがしやすいズボンやパンツを履く

排泄時に衣服を汚してしまうと臭いが染みついてしまうため、上げ下ろししやすいズボンを着用しましょう。

筋力が衰えている方、麻痺のある方、立位が不安定な方などは、スボンをしっかり下ろせない場合があります。中途半端に下ろした状態でトイレに座ると、衣服を汚し臭いの原因になります。ウエストがゴムになっていてゆとりのあるものを選ぶことでスムーズに上げ下ろしができます。

ズボンと同様、下着も上げ下ろしをしやすいタイプを選択すると安心です。とくにパンツタイプのオムツはサイズにより上げ下ろしがしにくい場合があります。

パンツタイプのオムツは、メーカーによりサイズ展開が異なります。オムツの微妙なサイズや形の違いにより、フィット感が違うため、さまざまなメーカーを試してご自身に合ったものを見つけましょう。

大人用おむつ パンツタイプ お試しサンプルセット 各1枚/計4枚

【A】リフレ はくパンツ 軽やかなうす型 
 サイズ展開:S・M・L・LL

【B】リフレ はくパンツうす型長時間安心
 サイズ展開:S・M・L・LL

【C】ライフリー 下着の感覚 超うす型パンツ
 サイズ展開:M・L

【D】ライフリー うす型軽快パンツ
 サイズ展開:S・M・L・LL

2大メーカーのおむつをメーカー・サイズ取り合わせ、各1枚ずつ計4枚をお届けします。

トイレの臭い対策をして快適な在宅介護を

今回の記事では、介護の気になる臭い対策について解説しました。

在宅介護において、排泄介助は介護する側、される側にとってもストレスのかかるものです。少しでもお互いに気持ちよく過ごすためにも臭い対策は重要です。

この記事を参考に、それぞれに合わせた対策をして快適な在宅介護が続けられるようにしましょう。

投稿者プロフィール

tomo
tomo
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、居宅介護支援事業所での勤務経験。
介護福祉士、介護支援専門員の資格を活かし、高齢者やその家族、介護現場で働く方々のお役に立てる情報をウェブメディアなどで執筆中。

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