本当に美味しいの？ レトルトの介護食　キューピー 歯ぐきでつぶせる やさしい献立実食レビュー

レトルトの介護食は本当に美味しいの？購入の前に、実際の感想を参考にしてから買いたいと思う方もいらっしゃるかと思います。今回はキューピーのレトルト介護食、歯ぐきでつぶせる「やさしい献立」シリーズの感想を包み隠さずレビューします。　

介護食のレトルトで、購入を迷っている方や、レトルトは本当に美味しいのか？知りたい方は是非参考にしてみてください。

本当に美味しいの？キユーピー 歯ぐきでつぶせる 「やさしい献立」基本情報

キューピー　やさしい献立　歯ぐきでつぶせる10個セットの基本情報と、特徴３つ見ていきましょう。

商品名	やさしい献立　歯ぐきでつぶせる　10個セット
メーカー	キューピー
セット内容・容量	【おじや4品】各　160g おじや親子丼風 おじや鮭大根 おじや牛すき焼き おじや鶏ごぼう 【おかず5品】各　100g すき焼き 貝柱の彩かきたま 海老と貝柱のクリーム煮 鮭と野菜のかきたま 肉じゃが 【麺】120g けんちんうどん 合計10種類
生産国	日本
特徴	ユニバーサルデザインフード

特徴１　豊富なメニュー

画像：筆者撮影

10種類の中には、食事を「楽しく」してもらうためのラインナップが揃っています。主食だけでなくおかずの品目も入っています。

メインはおじや、おかずは肉じゃがなど、バリエーションが豊富なので選ぶ楽しさがあります。
（写真上段：主食ごはん　下段：おかず）

特徴２　食べやすさ・おいしさ

ユニバーサルデザインフード（UDF）だから高齢者にもやさしい
食材は、柔らかく独自の柔らか製法で作られています。
「かむ力」「飲み込む力」に合わせて、固さやとろみが4段階になっており、飲み込む力が弱い高齢者でも食べやすい配慮がされいる食品です。

素材を生かした調理方法とうまみエキス配合

素材のおいしさを失わないように、食材に合わせて煮る、炒めるなどの調理方法が使われています。うま味エキスも配合されているので、昆布などのダシがしっかりきいています。

特徴３　アレンジできる

そのままでも出せますが、お野菜などと絡めてアレンジレシピも可能です。

あんかけなどは、お魚やお野菜を小さく、柔らかくしたものにかけるだけで、別のレシピに変身します。下記の、アレンジした実食レビューも是非ご覧ください。

キユーピー 歯ぐきでつぶせる 「やさしい献立」食べてみた感想

画像：筆者撮影

実際に食べてみた感想はどんなものか？とろみやおいしさなども含めて、本音レビューをします。（写っていない3品は袋を破棄してしまいました。）

目安として、とろみと味付けの濃度に★の数で評価しています。
とろみ　弱め★　強め★★★★★
味付け　薄い★　濃い★★★★★

貝柱の彩りかきたま

画像：筆者撮影

とろみ　★★
味の濃さ　★★★★

普通のかきたまスープかと思いましたが、口に入れた瞬間「出汁が濃い」と思うほどしかりした味付けです。
さらっとしたスープを好む方には濃いかもしれません。

とろみは、おかゆよりもゆるいとろみ具合。ひとさし掬うと、お皿のそこがすぐに見えなくなるくらいの状態です。市販のコーンスープをドロッとした感じですね。

具材の大きさは、人差し指の爪くらいですが、とても柔らかくて、舌でもつぶせる柔らかさです。
スープがもう一品欲しい時に、ササッと出せるので、レトルトのスープとしては大変便利でした。

おじや　親子丼風

画像：筆者撮影

とろみ　★★★★★
味の濃さ　★★★★　

かなりのとろみがあり、味もすこし甘めの親子丼でした。卵の味はあまりしませんでしたが、鶏とお出汁の味が口に広がります。

歯ぐきでつぶせるシリーズですが、これなら、舌でつぶせる程度の力の方でも十分食べられます。
かなり、ドロッとしたおじやなので、満腹感が満たされました。160gもあり、お腹は膨れます。

肉じゃが

画像：筆者撮影

とろみ　★★★
味の濃さ　★★★★

完全な肉じゃがのお味です。薄味が好みの方には濃いかもしれません。じゃがいもは食べ応えもあり、十分舌でつぶせる柔らかさです。

お野菜にも肉じゃがの味がしみ込んでいるので、一品でもおかずとして存在感はありました。

こちらも、歯ぐきでつぶせるシリーズですが、舌でもつぶせました。

アレンジ料理

介護食は、ほんの少しの手間をかければ、一品出来上がります。

毎日の介護食で悩んでいる方、疲れてキッチンに立つのも気が進まない時などは、レトルト食品を活用してみましょう！

【アレンジがおすすめの人】
100ｇでは足りない方
なかなか食べてくれなくて困っている
レトルトを嫌がる方

また、レトルトだけでは物足りなかったり、旬の野菜を入れたいときなど、レトルトの介護食品をつかって簡単にすぐに美味しい一品を作ってみましょう。2品、アレンジしたメニューがこちらです。

画像：筆者撮影

里芋の肉じゃがあんかけ（右）
柔らかく煮た里芋に、 やさしい献立の「肉じゃが」をかけた一品です。調理時間はわずか15分程。里芋が柔らかくなったら、温めておいた「肉じゃが」をかけるだけで完成です。

おじや　親子丼風のチーズリゾット（左）
おじやの親子丼風に、ご飯を50gと、お水を５０mlほどいれて1分程煮込みます。仕上げにとろけるチーズをのせて完成です。

お出汁が濃いくらいしっかりついているので、少しお水を入れても薄すぎということはありません。予想以上のボリュームになります。調理時間は数分で出来上がりです。

ボリュームが足りない時や、好きな食材を使ってあげたい時には、この方法なら満足してくれそうです。メニューに頭を悩ませることもなく、簡単にお気に入りの一品が完成します。

こちらもおすすめ
介護食のようにとろみのあるものは、手の力が弱い高齢者には掬いづらいこともあります。

器の縁が高く、滑り止めがついていれば、食べこぼしも安心ですよね。色も白なのでどんなお料理も見栄えします。

すくい易いお皿
返しが付いており、スプーンで汁物等をすくう際にこぼれにくい形状のお皿です。底面は吸盤状の滑り止めが付いており、上から軽く抑えるとテーブルに固定できます。

■外径×高さ(mm)：Φ235×60
■材質：本体/ABS樹脂、滑り止め/TPR
■重量：約185g
■食洗機可・乾燥機可・電子レンジ不可
■耐熱温度：最大70℃（滑り止め除く）
■食品衛生法適合品

良い点

レトルトですが、すべて普通に美味しい。介護食と呼ぶにはもったいないくらいです。介護食というよりも、一般のレトルト食品を柔らかく、細かくしたような感じでした。容量も、おじやとおかずで異なるため、一回のお食事で十分な満足が得られそうです。

全体的に出汁がしっかりきいており、お野菜の風味も少々します。具材も物によっては食べ応えがありますが、舌でもつぶせる柔らかさなので、高齢者にも安心して出せますね。

メイン＋おかず＋スープを組み合わせれば、一回のお食事が済んでしまいます。10種類もあるので、選べる楽しさがありますよね。食事の時間が楽しみになりそうです。

悪い点

味が濃いと感じるかもしれません。特にお肉と出汁の味はかなりしっかりついています。

人によっては味が濃く感じるかもしれませんが、その分、介護食だと感じさせない満足感がありました。
一般の方でも十分な満足感は得られるでしょう。

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まとめ

全体的に、舌でつぶせるくらいの柔らかさでした。味付けもかなりしっかりした出汁で、素材の風味も生かされています。普通に美味しく頂きました。

また、アレンジも柔軟にできそうなので、10種類もあれば、高齢の方の好みのご飯が提供できそうです。

レトルトなので、簡単に、すぐに食卓に並べられます。忙しい在宅介護の方、メニューに悩む方、食べてくれなくて困っている方々には、ちょうどよい質と量でした。

市販の介護食のレトルト食品を、上手に使って、介護の負担の軽減にもお役立てください。