その4 息子のお下がりを着た私、
人は減っても服は減らない実家の秘密

息子が中学生のころに部活のチームウエアとしてそろえたトレーナーは、
襟もとはへたってないし、デザインは普遍的で使いやすそう。
スポーツウエアって、生地しっかり、機能抜群。いいお値段するだけあります。



「まだ着れるのに。普段着で使ったら?」

息子に呼び掛けたところ、断られたので私が着ることにしました。
まあね、胸元に学校名が書いてあるしね。
その時、はっとしたのです。実家にいるころ、私が着なくなった服を
「まだキレイなのにもったない。お母さんも着られるわ~」
と言いながら母がタンスに戻していたことを。
私も母も、「まだ着れる」「まだ使える」ワナにすっかりはまってしまいました。
そういえば、実家に置いたままにした服があったはず。
実家のクローゼットの様子をチェックしてきました。

■まだ着れるではなく、それを着たいかどうか

実家の2階には、私、妹、父母の寝室と3部屋あり、それぞれに収納があります。

私の部屋だったクローゼット ⇒母の服
妹の部屋のクローゼット⇒倉庫化
父母の寝室のお仕入れ⇒母の服
父母の寝室の整理ダンス⇒父の服 

子ども2人は実家を出て、家族の人数は減ったのに、モノの量は減ってはいません。
むしろ、母の服は増えています。



息子のTシャツをきた私のように、
もったいないから持ち続けている服がたくさんあります。
「お母さん、これ着たい?」と聞きながら少しずつ処分していきました。

モノの要不要は、使える使えないで判断すると
ほとんどのものが使えるため処分できません。
あなたが必要とするか、それを使いたいと思うものかどうかが判断のポイント。
母のクローゼットのつるす部分に、ほんの数パーセントですが余裕ができました。

■持っていくほどじゃないけど、なんとなく大切なもの

私が置いていった服には、次のようなものがありました。



持っていくほどの使用頻度はないけど、
捨てるには高価だから置いておきたい、思い出があるので心苦しいもの

です。置き去りにして17年、それを持っていることさえ忘れていました。
見えないと忘れてしまいますね。
思い切る必要もなく、「もう使わない」と処分することができました。
思い入れのあるものを処分するには、本当に使わなかった事実が必要なんですね。

もし今、迷っているものがあれば、箱に今日の日付を入れ、
時々見返して「1年たったな」「2年たっても使ってないな」と見える化すると、
ふんぎりをつけやすくなります。

■実家を出た家族のモノが残っていそうな場所

そのほか、私たちのモノが残っていそうな場所を探しました。

玄関の壁面の収納…妹のギャル時代の厚底ブーツがありました。
スライド式の本棚…主に私が子供のころに好きだった小説、大学の教科書。

優先順位を母に聞くと、「あなたの部屋のクローゼットの天袋」と言われました(-_-;)。 
見ると、そこに布をカーテンのように下げて隠したことを思い出しました。
何が入っているかはまったく思い出せません。
父母のモノを片付ける前に、私の荷物を片付けなければ協力が得られそうにありません。
もう少し涼しくなってからねと言い残して実家を後にしました。
あなたの実家にも、何を隠したか忘れた場所はありませんか?


***次回更新予定***
10月第5週目【 10月26~30日】

 
登場人物
梶津さん
フリーの編集者の傍ら、整理収納アドバイザー資格を取得。家族を巻き込みながらシニアの生活にもやさしい実家の片付けを目指す。
定年退職後、同じ職場でアルバイト。カープとビール、横になれる畳一枚あれば幸せ。とにかく子煩悩、さらに孫煩悩。
近所のスーパーでパート勤務。若いころは陶器の置物や食器を集めるのが趣味。片付けが苦手。好きなものは、アップルパイ、サスペンスドラマ、孫。
サラリーマン。何よりもカープ最優先。毎年、宮崎にキャンプイン。使ったものを置きっぱなしにする。急にスイッチが入って断捨離する。
息子
高校2年生。明るく人当たりがいい。マイペースな妹が大好き。整理上手、普段から机の上にモノがない状態をキープ。
中学2年生。ファッション、メイクに興味しんしん。整理が苦手。ほしいものがたくさんある。

profile


梶津 利江(かじつ りえ)
 
フリー編集者&整理収納アドバイザー。
自宅で編集の仕事をするようになって、どんどん増える資料やどんどん増える紙モノに頭を悩ませていました。すぐに仕事を再開できるように途中のままにしておきたいし、でもスッキリと見せたいという気持ちの折り合いをつけるヒントを求めて、整理収納アドバイザー1級を取得。
学ぶ中で、編集と片付けは「全体から大事なものを見つけて分かりやすくする」という共通点があることを発見。大事なものを大切にする「編集&片付け」をモットーとしています。
夫の両親となんとか2世帯同居中、夫と子供2人、愛犬と暮らしています。
 

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