遠方に住む親を見守りたいと思うのが子供心。メールや電話で連絡は取るけれど、何かあったときに連絡が取れなかったらととても心配になりますよね。日常的にカメラで見るのはプライバシーの侵害にあたるしと悩みます。
この記事では、プライバシーを守りながら、遠方に住む親の見守るサービスについてまとめています。
遠方に住む親を見守りたい気持ちをサポートするアプリやシステム
就学や就職などで地元を離れ、遠方で暮らす生活をしている人はとても多くいます。
親はまだまだ大丈夫というけれど、いつ何があるかわからないことが心配なのです。
もしも脳梗塞や心臓発作で突然倒れてしまったら、誰が気付いて救急車を呼んでくれるのか、もしそれに気付けなかったら…と心配になります。
そんな人のために、様々なアプリやシステム、グッズなどが販売されています。
私は自身が40歳、母が72歳になります。まだまだ元気で、日中の数時間は自転車で出かけ、仕事をしたり買い物に出たりと活動的です。
家に帰れば父もおり、私も同じマンション内に住んでいるのでその点では安心なのですが、私は日中仕事をしており、母が外出先で何かあったときに連絡が取れなかったらどうしようという不安から、GPSアプリを数年前から使っています。
人によってはGPSアプリは嫌がる人もいますが、母はお互いの行き先がわかるのがおもしろい、と、嫌がることなく入れてくれました。
私が使っているのはLife360というアプリで、設定した相手の位置情報、1日の移動距離や移動場所などを見ることができます。
いつからその場所に居るのかということもわかるので、やけにいつもより滞在時間が長いな、何もない場所にいるけどどうしたんだろうというときには電話をかけて確認することもあります。
もちろん、位置情報を見られたくない場合は切ることもできますし、親からすれば子供が元気にしているかということを逆に気にしていることもあります。
元気で活動的な親の場合、こうしたGPSアプリで、今日も買い物に行ったんだな、今日は1日家にいたんだなとわかるだけでも安心感につながるのではないでしょうか。
ちなみに、このアプリは、複数名の登録ができるので、他の家族を追加することもでき、アプリ上で「何時に帰るの?」といったメッセージを送ることもできます。
まだ活動的な親の場合、こうしたアプリを活用して1日の活動の様子を見守るというのもひとつかもしれません。
遠方に住む親の見守りができる頼れるサービス
では、外出が少なく、家の中での心配がある場合の見守りサービスについてみていきましょう。外出が少なく、家の中での心配がある場合の見守りサービスについてみていきましょう。
カメラなどを設置してもよいと言われるようであれば、自宅のリビングなどに設置してもいいかもしれませんが、ずっと見られているというのは誰でも気が休まらず、あまりいい気分ではないと思います。また、自分たちがずっと見ているわけにもいかず、何かあったときに対応が遅れてしまうということもあるでしょう。そんなときに頼れるのが、公的サービスや民間サービスです。実際に訪問し、様子を確認したり、体調についてヒアリング等をしてくれるものが意外と多くあるものです。
訪問介護などの公的サービス
介護が必要な状態であれば、訪問介護や訪問看護、送迎サービスのあるデイサービスなどは、自宅に定期的に訪問してもらえるため、一番の見守りにつながります。何かがあればすぐに対応してもらえますし、定期的に専門のスタッフが訪問することで、ちょっとした体調の変化にも気付きやすく、もしもを未然に防ぐことができます。
まだ介助が必要のない「自立」の介護度の場合も、リハビリ特化型デイなどの運動をメインとしたデイサービスもあり、定期的にどこかへ訪れる予定をきちんと立てていることで、何かあったときに気付いてもらいやすくなります。
わたしの看護師さん
看護資格者による、見守りサービスです。介護保険サービスとは異なり、自費のサービスですが、見守りの契約をしておくことで、定期的に親の自宅へ訪問し、看護師による健康チェックを行ってもらえます。また、通院等で付き添いが必要な際、家族の代わりに行ってもらうこともできます。看護師でなくては気付けない体調の変化に気付いてもらい、何かあった場合には医療機関との連携も行ってもらえるなど、大きな安心につながります。専用のシステムを導入しており、家族へしっかりと報告をしてもらえます。
■月額4,400円~(税込)
関電SOS「シニア向け ホームセキュリティ」
関西エリアであれば関電のシニア向けサービスもおすすめです。住宅内に広範囲なエリアを検知する高性能な人感センサーを設置することで、侵入者を検知し、身に危険を感じたら、SOS非常ボタンで異常を通報、24時間365日いつでも担当者が駆けつけます。離れて暮らす家族のスマートフォン、パソコンから、セキュリティの開始・解除の操作や、セキュリティの動作状況が確認できます。
ワタミの宅食
有名ではありますが食事の宅配とともに家族の状態を確認するサービスもあるのは知らない人もいるかもしれません。食事を作ること自体も、火を使ったりと不安な面があります。また、高齢になってくると少しずつ食事のバランスが悪くなることも。食事の管理と見守りを同時に行ってもらえるのは助かりますね。
■食事の宅配+見守りの場合:食事の料金+1日150円(税込)
■見守りサービスのみ利用:1日250円(税込)
ヤマト運輸の見守りサービス
特殊なセンサー機能のあるライトを設置することで、一定期間に家族の動きがないことを察知すると、ヤマト運輸の宅配員などが訪問してくれるサービスです。何かあれば地域包括支援センターなどに連絡してくれます。比較的低価格で利用できるのがポイント。
■月額1,078円(税込)
ALSOKの見守りサービス
見守りサービスといえばALSOKが有名です。もともと警備がメインのサービスなので、近年増えている強盗などの心配も解消してもらえます。専用コントローラーのボタンを押すことですぐに通知ができ、医療相談スタッフにつながるボタンもあるので、救急車を呼ぶ前の体調の不安などにも応えてもらえるのが安心です。
■月額1,870円(税込)
親も納得感のあるサービスを導入しよう
このように、最近は民間でもいろいろな見守りサービスがでてきています。
親の状況にもよりますが、1か月に1度程度では心配、ボタンで知らせるタイプではそれができなかったときにどうするのかなど、心配のポイントが異なると思います。
また、親にとっても「まだまだ元気なのに心外だ」と思われるケースもありますので、お互いにとって安心で、無理のない見守りサービスを見つけてくださいね。
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