長年住んできた実家の片付けはモノが多すぎてうんざり!う~ん、わかります。
一気に片付けようとせず、ポイントを絞って少しずつ取り掛かりましょう。
さて、今回整理収納アドバイザーである私が片付けるのは、実家にあるお客様用の食器を収めたもの。
普段はあまり使わないのに、家具のサイズは日常使う食器棚よりも大きいんです。
当然、モノもたくさん。
そして、この食器棚の食器は、母がコツコツ集めたモノ。
「今、使ってる?」と要不要で判断すると母の機嫌を損ねてしまいます。
「好き」という気持ちが強い所有物は、暮らす人の満足度を考えると持っていていいモノだと思っています。
そんな母が今回、「せっかくなので使いまわしたい」と考えているのです。
これは片付けるチャンスです!!
モノと人の4つの関係
整理収納では、モノと人の関係を4つに分けて考えます。
①今、使っているモノ(アクティブ領域)
②今は使っていないけど、すぐに使えるように管理されているモノ(スタンバイ領域)
③ただ持っているだけ、管理されていないモノ(プロパティ領域)
④モノが生かされることなく廃棄を待つのみのモノ(スクラップ領域)
つまり、今回の片付けは
「好きだからたくさんほしい」と所有していただけのプロパティ領域から、
「せっかくだから使いまわしたい」というスタンバイ領域への変更です。
本来は食器棚から食器を全部出すとよいのですが、
比較的種類別に集まっていますし、量もあり重さもあるものが多いので、
ここは楽をして、全体を写真に撮って一緒に俯瞰してみました。
課題をはっきりさせてルールを共有する
「たくさんあるわぁ」⇒量が多い
「ぎちぎちじゃね」⇒取り出しにくい
「この食器のこと忘れてたわ」⇒全体が見えにくい、何があるのか把握しづらい
というのが母の感想、それから見える課題です。
そこで、次のようなルールを決めて、整理収納を進めていきました。
1、同じ種類のモノを奥並べにする。
同じ種類のモノを手前から奥に向かって縦一列に並べます。すると、食器棚を正面から見た時に、いろいろな種類の食器の一番目が集まっているので全体を把握できます。
横一列に並べてしまうと、手前のモノしか使わなくなって、奥のモノは忘れてしまいがちです。
2、お皿を重ねる場合は2種類まで。
違う種類のモノは重ねない方が取り出しやすいのですが、たくさん持っていたいので、収納量を増やすためによしとしました。
3、中段は食器の手前と奥に置いてもよしとする。
視線の高さの中段は奥に置いたのモノも見えるので、手前と奥に違うモノを置いてもよいことにしました。
4、数を減らす
片付けにゆとりというか許される部分ができたので、ほっとした様子の母。
そこで、母に最大のお願いをしてみます。
「種類ごとの数を減らさない?」
例えば、コーヒーカップの5客セットが5セットあります。
食器の数は、カップ25個、ソーサー25枚。
5客セットを3客セットにすると、
食器の数はカップ15個、ソーサー15枚 となります。
種類は減らさずに、数を減らすことができます。
数が減るとスペースに余裕ができるので、食器を置く間隔を空けることができます。すると手を入れて取り出しやすくなります。
棚板の高さぴったりに収めてしまうと、取り出しにくいですよね。
好きなモノを捨てるのはとてもつらいこと。
「これもよし」というルールは、片付けを進める上では効果的な方法だと考えます。
こうして、
ストック食器棚から、コレクションを使える食器棚に変えることができたかなと思います。
次に実家に来たときに、どんな食器でどんなお料理が出てくるのか楽しみ(笑)。
所要時間これだけで約3時間。
片付けはモノと向き合って自問自答の連続で結構疲れます。
体の調子がいい時、機嫌のいい時に取り組んでみてくださいね。
次回は、どこを片付けようかな。
私が置きっぱなしにしている荷物への圧力も高まっています。
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