「親がボケてきたかも」認知症かなと思ったら、何をするべき?

認知症

親がボケてきたかも‥認知症かなと思った時、何をすべきでしょうか。親が認知症になったかもしれないと思っても、すぐに受け止められず、なかなか行動に移せず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここでは具体的にどのような行動をとれば良いかお教えします。

認知症の初期症状

高齢の両親が、日常的に物忘れが多くなったり、料理や家事、運転や計算など今まで何不自由なく行っていたことができなくなるなど判断力の低下が目立つ場合、「親がボケてきたかも」と不安に感じる方が大半です。
こういった物忘れや判断力の低下、日常的なミスが増えるといった状態は認知症の初期症状の可能性があり、脳に障害が起こり認知機能が低下することで発症しています。

診断をきちんと受ける大切さ

もし家族の方が認知症の疑いがあると判断できる場合、何も対策をせずに時間が過ぎてしまうとどんどん症状が進行してしまう可能性があるので、できるだけ早く検査をすることが重要です。
まず認知症だと診断してもらう一番の方法が医療機関の受診で、認知症と似た症状で別の病気の可能性もあるのっで、少しでも違和感を感じる行動をしていたら、医療機関に受診をするようにしましょう。診断をきちんとうけて認知症と判明した場合は、今後どのような治療を進めていくか確認するためにも、医師にしっかり相談しましょう。

認知症の治療方法とは?

治療方法は患者さんの状態や病気の進行度によっても様々なので、薬物療法を始める必要がある方もいれば、薬を使用しないリハビリ療法を行うなど症状の改善や回復に向けて行動をすることが必要です。そのため家族だけで考えるよりも、専門的な知識を持っている医師としっかり相談し、情報をしっかり共有することで家族全員で認知症の方との向き合い方を考えていくようにしましょう。

診断後は介護認定の手続きを

医療機関で認知症と診断された後は、公共窓口に相談をして介護認定を受ける手続きを行います。介護認定を受けることで、介護保険を利用して介護サービスを受けられるようになります。介護保険には第1号被保険者と第2号被保険者の2種類があり、第1号被保険者は65歳以上で、認知症や身体機能の低下によって介護や支援を必要だと認定をされる人に限り介護サービスを利用できます。

第2号被保険者は40歳から64歳までの健康保険加入者で、初老期認知症や脳血管疾患、16種類の指定疾患により日常生活で介護や支援が半年以上必要な状態になる方が対象です。

介護サービスは、認知症で介護が必要になった際にも、家族の負担を減らしてより良い状況で生活が行えるようにサポートしてくれますので、住んでいる市区町村の役所で要介護・要支援の申請を行うようにしましょう。申請後は市区町村の役員が自宅を訪問し、家族や本人から日頃の心身状態を聞き調査を行います。

この調査には主治医の意見書が必要となるので、事前に意見書の作成をしてもらいましょう。申請を行ってから約一ヶ月ほどで認定結果が出るので、介護認定を受けられた場合はすぐに介護サービスの利用を開始することができます。

介護計画を立てましょう

介護サービスを実際に利用する場合はど介護計画を立て、どのようなサービスをどの程度使うのかを決める必要があります。要支援1・要支援2の介護度の方は地域包括支援センターが、要介護度1~5の方はケアマネージャーが作成する仕組みです。

介護認定を受けたら、介護認定の結果とともに、地域包括支援センターの案内や居宅介護支援事業所のリストが送られてくるので、手元に送られてきたリストや案内を参考にご希望の居宅介護事業所を探すこともできますし、お住まいの市区町村の介護保険課、または地域包括支援センターに相談して紹介してもらうこともできます。

一人で悩まないで

親が認知症かもしれない、と感じたときには一人で悩まないでください。何より認知症は早めに受診をしてもらうことが大切なのです。

認知症は早期診断や治療を行えば、進行を遅らせる、症状を改善できる場合もあります。また今はそのような兆候がなくとも、いざというときにどうしたらいいか話し合っておくことも大切です。

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