片付けたい娘と、ほっといてほしい父。【46歳、そろそろ実家を片付けてみる】

46歳、そろそろ実家を片付けてみる。

新型コロナ感染拡大予防のため、実家に帰れない日々。
久々に戻って部屋着を求めて母の洋服ダンスをさぐっていたとき、
その隣にある引き出しの整理ダンスが目に入りました。
引き出しから父の下着がだらんと出ています。
その引き出しを開けてみるとぎっしり! 
ほかの引き出しにも、
同じような色、形の衣類がいくつもありました。
ポロシャツは緑色のグラデーション、
長袖のボタンダウンシャツは茶系のチェック柄各種、
どれも似たモノのように見えました。
それなら、新しいものを残して古いものを処分すれば、
引き出しがすっきりするはず!
私は意気揚々と、父に提案しました。

緑のポロシャツは全て現役
「同じ服ばっかりよね。減らそうよ」と私。
「ほっといてくれ」と父。


蝶よ花よと私を育ててくれた優しい父から、予想外の言葉が!
減らせば取り出すのも収めるのも楽になるだろうと、父を思っての提案なのに!
父が嫌がっていることは明らかです。

考えてみると、父は今時点で困っていないし、
どれも同じと思っていた緑色のポロシャツには、私が知らない用途がありました。
ご近所おでかけ着、車にのっておでかけ着、ゴルフ用、ちゃんと役目を果たしていました。
父にとっては必要なものしかなく、この状態で十分に心地いいのです。
なるほど、それは「ほっといて」と言いたくなります(笑)。
片付いている状態や心地よい環境は、人によって違うことを忘れていました。

片付ける前に、片付いている状態のイメージを共有しておくと進めやすくなります。
モノは使うときにすぐ手にできるように見えるように置いておきたい人と、
テーブルや床にモノがない状態を目指す人とでは、
目指すゴールが異なります。
ゴールが違っていると、片付けを進めるほどお互いに不満がたまりがちです。

片付けギャップは暮らしのあちこちに

こうしたギャップは子どもとの間にも自然発生しています。
「子どもに片付けなさいと言っても、なかなか片付けてくれない」
というご相談がよくあります。
お子さんはリビングに置いていた文房具を、 自分の部屋に持って行って机の上に置きました。
引き出しに戻していないのを見たお母さんはプンプン。
子どもはリビングから自分のモノを移動させたので片付けは完了していますが、
お母さんは元に戻していないので片付いていないという評価になるわけです。
「片付ける」って、思っている以上に幅広い意味を持っています。

片付けの先にある時間を共有する

片付いている状態をイメージするとき、
片付けて何をしたいかを考えてみると具体的にイメージしやすくなります。

ダイニングテーブルの上にはモノがいつもない状態にして、
仕事や趣味をすぐに始められるようにしたい


クローゼットを整理して、今ある服をもっと活用してオシャレを楽しみたい
家具を動かして床を広くとって、ヨガマットを敷いて毎朝ヨガをして健康になりたい


片付けが自分ごとになり、体も動きやすくなります。
片付けの目的は片付けることではなくて、片付けた先にある過ごせる時間だと思います。

「この引き出しの中身を減らしたら、開け閉めが楽になるね。
ほかの洋服も入れられるから、いろいろ着まわせてオシャレになるね」

このゴールは父の心をくすぐるでしょうか。
まだ弱いですよね。
あの手この手を試してみようと思います。

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