親の介護では、ストレスの解消法を知っていれば、心も随分と軽くなります。ですが、どんなストレス解消法があるのか?お悩みの人も多いはずです。
今回は、蓄積される親の介護ストレスを、その日のうちにすぐ解消できる方法を4つご紹介します。介護歴10年の筆者が、実践して効果があった方法なので、自信をもっておすすめいたします。
誰にも迷惑のかからない、自分も他人も傷つけない方法です。内にこもるストレスは厄介なんです。できるだけ早めに発散しましょう。
すぐできる!親の介護のストレス解消法4つ

気分転換に外出したり、人と話したり、様々な「ストレス解消法」が言われています。それでも親の介護のストレスは、毎日蓄積されていきます。
イライラして衝突したり、鬱な気持ちが消えなかったり、気持ちのコントロールが上手にできなくなってしまいます。
「モヤモヤが消えない」
「イライラが止まらない」
「声を荒げてしまう」
それは、ストレス限界のサイン。気持ちに余裕がなくなっているということです。
心の膿(うみ)はその日のうちに吐き出してしまいましょう。これから「一人で」「すぐに」できるストレス解消方法をご紹介します。
コツは感情を吐き出すように「思いっきり」やることです。誰も見ていません。自分しかいないので他人に迷惑も掛かりません。
どうしても気持ちに抑えがきかなくなったら、これから紹介する方法を試してみてください。
①叫ぶ
一人で、思い切り言いたいことを、気が済むまで叫んでみてください。
心の膿を出すように、感情を言葉にしてみてください。
私はここでは書けないような乱暴な言葉も、感情のまま吐き出しました。
〇 車の運転中、一人で言いたいことを言う
(本人には言えなかったこと、反論など)
〇 顔を枕や毛布におしつけて、言いたいことを言いまくる
他人からみたら滑稽かもしれません。でも誰も見ていません。
むしろため込むほうが良くないんです。
筆者は父に理不尽なことで罵倒されたその日の夜に、運転中にやっていました。
自宅に到着する頃には心が軽くなっていたのを覚えています。
②泣く
悲しい涙でも構いません。思いっきり感情を吐き出してください。
しかし、涙は悲しい涙だけではありません。
嬉しい涙、感動の涙でもいいんです。
DVD鑑賞や、読書もおすすめです。
〇 感動の涙
〇 笑いの涙
〇 感謝の涙
実際に読んだおすすめ書籍をご紹介します。

脳からストレスを消す技術
脳科学に基づいた方法で、ストレスの解消方法を紹介しています。涙がストレスにいいということを初めて知った一冊。科学的根拠から「どうすればストレス解消になるのか」をわかりやすく説明しています。涙や癒しを求めている方にぜひおすすめします!
③皿を割る
そのままやると、大きな音やケガが心配なので、下記のものを使います。
【用意するもの】
〇 お皿
〇 新聞紙
〇 ビニール袋
お皿を新聞紙に包みます。
これをビニール袋にれて、たたきつけます。
思いっきりやってみてください。
お皿は割れなくてもいいんです。感情を吐き出せば、すっきりしているはずですから。
④殴る
「殴る」とは相手を殴るのではありません。
ダイエットなどの補助器具の「パンチングマシーン」を使います。
(なければ布団などの柔らかいもでもOK)
パンチングマシーンは振り子の原理でできているので、殴ったら戻ってきます。
クッションが戻ってきたら、よけて言いたいことを言いながらまた殴る!これを繰り返します。
身体も動かすと、気分が見違えるほどすっきりしたのを覚えています。
親の介護のストレスで毎日がつらい日々

ここで、少し筆者の体験をお話しします。私は、仕事と介護の両立で、自分の時間を後回しにして、介護を優先しなければいけないことも多い生活でした。
「思い通りに進まない」
「急遽通院の付き添いが入ったどうしよう!」
トイレ一つにしても、付き添いやおむつの交換など、時間も手間もかかりますよね。
イライラして強い口調になってしまい、「もっと優しくしなきゃ」と落ち込む毎日でした。
ストレスが溜まってくると、相手の気持ちも理解できずに、自分の都合を押し付けてしまいます。毎日積み重なるイライラとストレス。
父と衝突することも多く、自分のストレス発散もうまくできずに憂鬱な毎日でした。
親の介護で「死にたい」限界のストレスは解消できるのか?

ストレスが限界まで来ると「死にたい」と思うようになってしまいますよね。そこまで思いつめるほどのストレスは、解消できると思っています。
「あれも辛い、これも辛い」
人の脳は、同じ感情に行きつくいろんなことを探してしまう習性があるようです。
そんな時は、その脳の習性を利用して「生きている」を実感できることを探します。
空を見て「空が青いな、気持ちいいな」「おいしいトマト発見!甘い!」
生きているからこそ感じられる小さなことを、毎日体感してください。
しかし、それでも溜まるストレスは、紹介した4つの方法でその日のうちに解消してみてください。
ストレス解消法 4つ実践して分かったこと

生活を共にしている以上、介護に終わりはありません。
だからこそストレスとも上手に付き合わないと自分の心もポッキリ折れてしまいます。
嫌なことがあった日は、できるだけその日のうちにすっきりさせることで、翌日も気持ちの余裕をもって接することができました。
気持ちに余裕が出てくると、いろんなことが見えてきます。実践して分かったことは
● 自分の都合ばかりで、相手の気持ちに寄り添っていなかった
● ストレスは、思った以上に蓄積されていた
介護されるほうの気持ちを、完璧に理解することは難しいかもしれません。
ですが寄り添うことはできると思います。
高齢者の介護をしている人たち、される人たちのリアルな声を本で読んでみるのもおすすめです。

「マンガ介護する人・される人のきもちがわかる本」
介護職の経験もある著者が、リアルな介護現場の声を漫画とともに紹介。優しいタッチの絵でほっこりします。
介護のベテランから、初心者、高齢者など様々な登場人物の気持をリアルに描いています。介護される人がどんなふうに感じて生活しているのかを垣間見ることができます。
「親の気持ちが分からない」「イライラしてしまう」そんな人の答えになるかもしれない1冊です。
まとめ

一人でもすぐにできるストレス解消法は4つ。
● 泣く
● 叫ぶ
● お皿を割る
● 殴る
あくまで筆者の経験上のものですが、ストレスはできるだけ「その日のうちに」解消することをおすすめします。
溜めるのは心の健康上にも良くないんですよね。
その日のうちに出来なくても、常日頃から好きなことをやったり、人と会話をすることもストレス発散にもなります。自宅の介護は、ストレスとの闘いでもあります。
上手に付き合って介護ライフを充実させられたら良いですね!
また、私たちキャプスには介護の有識者や、看護師の有資格者など「介護の専門家」が多数在籍しています。公式LINEでは、それぞれの専門家たちが、出来る限り質問にお答えいたします。もちろん無料です。
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「聞いてみてもいいのかな」
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投稿者プロフィール

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元銀行員。40代副業ライター。
仕事と介護で毎日が戦場。介護戦士です。
脳卒中による半身麻痺、大腸がん、腸閉そくその他、
病気のオンパレードで認知症状も増えてきた父親の介護を10年以上やっています。
最近は、骨折をした父の24時間介護を経験。(しんどかったぁー)
モットーは「毎日明るく」
得意分野は介護と相続、時々犬。愛犬家です。
マンガと小説好き。介護ストレスと上手に付き合っています。
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