若年性認知症はどんな人がなりやすい?なりにくい人は?

認知症

若年性認知症はどんな人がなりやすいのでしょうか。また、なりにくい人はどんな人なのでしょうか。近年、若くして認知症を発症する「若年性認知症」が増加しています。高齢者が発症するイメージの認知症ですが、実は若くして発症する人もいるのです。

「最近物忘れがひどい」「ずっと物を探している」
もしあなたが、もしくは周りのご家族がそのような行動を繰り返していたら心配であり不安ですよね。

ここではどんな人が若年性認知症になりやすいのか、またどんな人が若年性認知症になりにくいのか解説していきます。

若年性認知症とは

「認知症」とは脳の病気により神経細胞の働きが少しずつ低下し、認知機能(記憶や判断力など)が低下して、生活に支障をきたした状態をいいます。

厚生労働省の発表によれば、日本では高齢化の進展とともに、認知症の人も増加しており、65歳以上の高齢者では2012年度の時点で7人に1人程度とされ、年齢を重ねるほど発症する可能性が高まり、今後も認知症の人は増え続けると予想されています。また、高齢者の認知症は女性が多いのに比べ、若年性認知症は男性が多いのが特徴です。

また若年性認知症の原因となる疾患は、若年性アルツハイマー病、脳血管性認知症、前頭側頭葉型認知症が代表的です。生活習慣病に関係している脳血管性認知症は、生活習慣を見直すことで予防につながります。

若年性認知症はどんな人がなりやすい?

若年性認知症になる要因は以下のものが挙げられます。

  • 遺伝的要因
  • 薬物乱用
  • 生活習慣の乱れ
  • 外傷
  • アルコールの過剰摂取や喫煙
  • 高血圧や糖尿病、脂質代謝異常症などの生活習慣病

頻繁な喫煙や過度な飲酒、生活習慣病は発症リスクが高まることが分かっています。また若年性認知症になりやすい人には「コミュニケーションが苦手な人」が多いといわれています。コミュニケーションは脳に刺激を与え活性化するため、認知症のリスクが下がるといわれていますが、コミュニケーションが苦手な人は他人との接触を避ける傾向があるため、脳に刺激を与える機会を失いやすく、若年性認知症に罹患しやすいと考えられるのです。

若年性認知症になりにくい人は?

実は適度な運動やバランスの取れた食事、健康的な生活を過ごすことで若年性認知症の発症リスクは抑えることができる、と考えられております。このままではいけない、堕落した生活をやめないと、とストップを自分でできる、生活習慣を変えることができる、危機感をもてる人が若年性認知症にかかりにくいということでしょう。

手遅れになる前に、小さなことでも認知症予防を実践することが大切です。

まとめ

2020年3月に厚生労働省が発表した若年性認知症実態調査結果概要によると全国における若年性認知症者数は3.57万人と推計されています。

18-64歳人口における人口10万人当たり若年性認知症者数(有病率)は、50.9人。若年性認知症の場合、多くの人が現役で仕事や家事をしているので、認知機能が低下すれば支障がでて気付かれやすいとも考えられますが「まさか自分が」と思い、それが認知症のせいとは思い至らないこともあるでしょう。

「最近仕事でミスが増えてきた」「人の名前が思い出せない」「簡単なことなのに前のようにできない」など思い当たる節があれば、一人で悩まず病院へいきましょう。

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投稿者プロフィール

やまむー
やまむー
1992年生まれ。主婦、家族介護の経験あり。暇さえあれば映画鑑賞。広島県在住。

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