介護が辛いときの対処法|頼れるものには頼って負担を減らそう

介護の悩み

介護が辛いと感じることは、在宅介護をしている家族のほとんどに起こります。
身体的にも精神的にも辛くなりますが、自分なりの対処法を知ることで少しその気持ちが軽減できるかもしれません。キーワードは頼れるものには頼ろう!です。ぜひ参考にしてみてくださいね。

介護が辛いときの対処法

介護は予定通りにならない、何度も繰り返しの介助で体に痛みが出ている、家族がゆえに感謝されない、こちらも我慢していることが多くあるのに要求ばかりされる…
などなど、どうしようもないけれど溜まっていく疲れと不満。
本当は優しく接したいのに、余裕がなくなってイライラしてしまうということも多くあります。
ゆっくり休むことができれば心身ともにリフレッシュできるのに、その時間さえもないのが介護です。
こういった介護の辛さを軽減するための対処法、いくつかご紹介します。

介護サービスを見直す

訪問介護などの介護サービスを利用しているのにも関わらず、寝る時間もない、仕事もできない、外出もままならないという状況にあるのなら、介護サービスの見直しの時期かもしれません。
要介護度によって利用できるサービスや、その上限は決まっていますが、もしかしたら以前よりも要介護度が上がる状況かもしれません。「区分変更申請」をし、介護サービスの利用変更ができる可能性があります。
まずはケアマネージャーさんに相談し、困っている部分をしっかりと説明しましょう。

愚痴を言える相手を作る

介護に時間を費やすことで人と関わる時間が減ったり家族を介護するうえで溜まってしまうイライラした気持ちを吐き出せず、どんどん溜まってしまうことで精神的に苦しんでしまう人も多いのです。

ひとつの解消法として、愚痴を言える、相談できる相手を作るということです。
とはいえ時間がない介護、どこかに行ったり集まったりということが難しいのが現実。
例えば、介護の相談窓口やインターネット上の掲示板のようなところではどうでしょうか。
身近には同じように介護で悩んだり苦しんだりしている人がいなくとも、実際は日本中に同じ気持ちをもった人がたくさんいます。
そういう人たちとつながったり、一方的でも吐き出せたりすることで、ぐっと辛さが軽減されることがあります。
「そうそう、わかる」
「ほんとにイライラするよね」
「私はそういうときトイレに逃げ込んじゃう」
共感の言葉やねぎらいの言葉は、当事者同士でないと逆効果になることもあります。
あなたとつながりたい人、あなたに愚痴を吐いてもらいたい人もきっとたくさんいるはずです。

つぶやきたい画面

レスパイトケアを利用する

介護を担う家族の「一時的な休息」のためのレスパイトケアというものがあります。
通所介護やショートステイ、場合によってはレスパイト入院といい、一時的に公的サービス期間が利用者を預かり、その間を家族の時間として休んでいただくことができます。
疲れたな~と思ったら、辛いな~と思ったら、こうした一時的に介護と離れる時間を作ってみるのもひとつです。
イライラした気持ちも、少し離れる時間を作ることで、また穏やかに接することができることもあります。
後ろめたい気持ちになる人もいますが、誰も悪くないのです。毎日毎日休みなく仕事をしていたら誰だって疲れてしまいます。
疲れて辛い気持ちをそのままにして頑張り続けていると、そのうちポキンと心が折れてしまったり、心身ともに崩してしまい、取り戻せなくなる危険性もあります。こうしたサービスに頼ることは決して悪いことではありません。

認知症の親を介護している人の心を守る本

「介護疲れ」を無視して頑張ろうとしていませんか? 

懸命に支えても、尽くしても止めれない進行への理解と「ケアを続けられるしくみ」づくりで、時間的、精神的、肉体的な負担が軽くなる方法。

辛いと感じる間に対処しよう

「介護うつ」という言葉があるように、介護に疲れた、辛いを溜め込んでいくと、介護者本人がうつ状態になることがあります。
うつの状態になってしまうと、自分が疲れている、辛いという気持ちすらわからなくなったり、どんどんと自分を追い詰めてしまうこともあります。
今、辛いな、疲れたなと思えているときに、介護が必要な家族のためにも、自分のためにも、リフレッシュしたり、休んだり、吐き出したりすることが大切です。

きっとあなたの力になってくれる人がいるはずです。

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