介護サービスを受けたがらない親を説得するには?対処法を知ろう

介護の悩み

介護サービスを受けたがらない親は意外とたくさんいます。しかし、介護サービスを受けてもらわなければ、家族の負担が増えたり、仕事に行けないなどの支障が出ます。この記事では、どのように説得したら受ける気持ちになるのかを考えていきます。

介護サービスを受けたがらない親の気持ちを知ろう

まず、やみくもに介護サービスを受けさせようとしても、ますます気持ちがかたくなになってしまう可能性があるので、なぜ受けたくないのかをしっかりと聞いてみることから始めましょう。

「介護サービスの世話になるなんて!」
「そんなものなくても大丈夫」

こういう意見もあるでしょう。
しかし、親の性格を考察してみたり、じっくりと話を聞いてみると、「恥ずかしさ」や「情けなさ」というところが隠れているのかもしれません。
どれくらい介護が必要な状況かにもよりますが、トイレ介助や入浴介助などは、家族同士であっても恥ずかしいという気持ちがあるでしょう。自分が今までできていたことを人にお世話してもらうということに情けない、なんとか自分でやりたいという気持ちもあるのではないでしょうか。

子供に対し、そういう気持ちを伝えるのも恥ずかしい、言いたくない方もいらっしゃいます。

第三者に入ってもらい、気持ちを確かめる

子供には意地を張ってしまう、喧嘩になってしまう場合もあります。
例えば、ケアマネジャーさんなどに相談し、本人の意向をそれとなく聞いてみてもらうというのもひとつの手です。ケアマネジャーさんはこうしたケースもたくさん経験しているので、理解してもらいやすく、第三者ということで、親の気持ちを上手に聞き出せる可能性もあります。

もしも気持ちを聞き出すことができれば、それに応じた対応を、ご家族とケアマネジャーさんとで検討し、適切な介護サービスを受けられるかもしれません。

まずはいろいろな角度から親の気持ちを聞き出し、何が原因で「介護サービスを受けたくないのか」を知ることが大切です。

介護サービスを受けたくない理由

介護サービスを受けたくない理由には、よくあるものとして以下が挙げられます。

・恥ずかしい
・知らない人が家に入ってくるのが嫌だ
・知らない人とコミュニケーションをとるのが煩わしい
・まだなんとか自分でやりたい
・子供扱いされるのが嫌だ
・かっこわるい
・周囲の人に、介護をされているということを知られたくない

自分自身が介護が必要になったと考えたとき、こういった気持ちに少なからずなるのではないでしょうか。
自分の身体能力が落ちたことを受け入れられない、受け入れたくない気持ちも、自身に置き換えてみるとなんとなくわかるかもしれません。
気が進まないこと、嫌だと思っていることを理由も理解されずただ「お願い」されても受け入れられないですよね。
理由を理解し、どうしたらその嫌な気持ちを軽減もしくは解消できるかを一緒に考える必要があります。

介護サービスを受けたがらない理由への対処法

理由が理解できたら、それに対して対処法を考えていきます。

恥ずかしさ

体を触れられたり見られたりする恥ずかしさがある場合、その部分に関してはできる限り自分で行ってもらいましょう。また、男性が女性に介助されるのがどうしても嫌だ(またはその逆)という場合もありますから、ケアマネジャーさんに相談し、同性での介助をお願いすることもできるでしょう。

知らない人に介助されることの抵抗感

突然知らない人が家にやってきて自分の介助をされるのは誰しも抵抗があると思います。
例えば、事情を話し、最初は何度か相談の名目で来てもらい、訪問介護事業所の方も含めて少しずつ少しずつ関係性を作っていくということもできるかもしれません。
デイサービスにおいても同じように、突然知らない人たちの中に入っていくのは気が乗らないこともあります。
まずはお試しで少しだけ行ってみるということをしてみると、わざわざコミュニケーションを取る必要もないということもわかり、続けて通えるケースも多いようです。

周囲に介護をされているということを知られたくない

ヘルパーさんといえばポロシャツを着て、看護師さんもひと目で看護師さんとわかる服装という場合が多いですが、実は、介護・看護されているということを知られたくないから、服装に気を付けてくれと言う方も結構いらっしゃいます。
介護事業所によっては決められた服がなく、できるだけ介護従事者とわからないよう配慮してもらえる場合もあります。

理由を知って適切に対処しよう

早く介護サービスを利用してほしいと焦る気持ちもありますが、介護される側の気持ちを尊重し、寄り添って考えてみましょう。
そうすることが一番の近道になるかもしれません。

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