家で親の介護をしようと考えていますが、その場合に必要な資格はあるのでしょうか。
または取得しておいた方がいい資格についても回答します。
家で介護をするのに資格は必要ない
家で介護をするのに特に資格を取得する必要はありません。但し体調が悪くなったり、転倒したりするなどの事故が発生した時に迅速な対応を行うためには、知識が必要になる場合があり、持っておくと役に立つ資格はたくさんあります。
もちろん、介護サービスを利用し、プロにお願いすることもできますが、あらかじめ知識を身につけておくことで、問題発生時の対処がしやすくなります。
介護関係の知識を身に付ける方法
まずは周りの人たちに聞いてみると良いかと思います。探してみると介護を経験された人は多かれ少なかれいらっしゃるものです。そのような方々から経験談を聞いてみるのが良いでしょう。その際に利用していた便利な道具やサービスを教えてもらえたり、場合によっては役に立った介護用品などを頂けたりすることもあるかもしれません。
資格取得については、無料で受けられれるもの、短期間で受けられるものが多くあります。資格の取得を本格的に考えられる場合はぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
本から介護に必要な知識を身に付けよう
介護の資格取得をしなくても、介護に関する本は多くあり、介護保険や介護サービス、介助技術まで、介護関係の知識は本を読むことでも十分に身に付けることができます。必要に応じて今の自分に最適な本を探してみましょう。ネットでも多くの情報はありますが、書籍からは広い範囲で介護に必要な知識を体系的に学ぶことができます。
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目標としての介護資格取得
ただ、何でもそうですが、いざ学ぼうとしても何から手をつけたらいいのか分からないものです。本を読むのが苦手という方もおられるでしょう。そういう場合にはゴールを定めることでやる気になりますし、実際にご自身の家族の介護に役立つことも大いにありますので、そういう意味でも介護資格を取得するのは一案です。
介護資格には『介護職員初任者研修』のように1か月通信で学んで取得が可能なものもあるので、そのような資格を検討してみると良いでしょう。これから介護の需要がより一層高まっていく日本では、将来的に仕事にしていくこともできるかもしれません。
資格があれば要介護度の悪化にも対応可能
介護はいつまで続くかわかりません。体調が悪化して介護レベルが上がることもあるでしょう。そのような場合でも資格を取得していると、より高い要介護度になった時でも対処することができます。
将来、介護の仕事で生計を立てていくこともできるようになるし、自分自身が介護される立場になった時の知識を得ておくという意味でも決して無駄な知識ではありません。
まとめ
もちろん、家で介護しているからといって、全て自分でやろうとする必要はありません。社会は人と人とが支え合って成り立っています。時間が取れない時やキツイと感じるような事については訪問サービスも提供されていますので、それらのサービスも上手に活用しながら無理なく介護をしていくようにしましょう。
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投稿者プロフィール
- 広島県在住。Webライター。海外で13年間生活し帰国。日本ではIT関係の仕事でコンサルティング等で企業のサポートを行なっている。
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