親が病院へ診察に行くときは付き添いが必要?家族以外もあり?

介護の豆知識

親が病気やけがで病院に通わなければならなくなったとき、家族の付き添いは必要なのでしょうか。親が若いうちはまだ大丈夫と思っている方も多いでしょう。
しかし、年を重ねると家族の付き添いが必要になってきます。今回の記事では、病院診察に家族の付き添いが大切な理由と家族以外の付き添いサービスについて紹介します。

病院診察は家族の付き添いが大切!その理由は?

まずは、親の病院付き添いが大切な理由を見ていきましょう。

医師と親のフォローができる

親が一人で病院に診察へ行くと、家族が親の病状を把握できないことがあります。家族が付き添いをすれば、親の病状把握はもちろん、医師といっしょに診察のフォローをすることも可能です。診察中に、親本人は自分の症状を医師に伝え、説明を受けます。家族が親の通院の付き添いをすれば、症状の伝え忘れや説明の聞き漏らしも防げるでしょう。

病状の変化を伝えられる

家族が病院に付き添いをすれば、親自身が把握していない病状の変化も医師に伝えることができます。日常の様子は、診察をする医師がその場で確認することはできません。病状の変化は、今後の診察方針を決める際にも重要です。そのため、日常生活を共にする家族の説明が大切になってきます。

他の家族に情報共有できる

家族が親の病院付き添いをしないと、「大人だから自分自身が把握しておけばよい」「家族には心配をかけたくないから」という理由で、親が病状や検査結果を家族に伝えないということもあるかもしれません。また、家族に医師からの説明を伝えようとしても、高齢になると正確に伝えられないということもあります。診察に家族が付き添いをすれば、正確な情報を他の家族にも共有しやすくなります。今後の治療方針などの決定もスムーズになるでしょう。

治療を家族と協力して行える

診察では、食事や生活習慣など普段から気をつけなければならないことを助言されることもあります。このような場合、家族の協力が必要です。例えば、喫煙をしている場合、親が一人で通院していると、禁煙の指示を家族に伝えないケースもあります。家族が病院に付き添い、生活の注意点をいっしょに聞くことができれば、症状の改善や治療の効果を高めることができるはずです。

親の通院の付き添いがストレスになることも

特に親が高齢になると、さまざまな理由で病院付き添いが必要になってきます。
しかし、「親の通院付き添いのために、会社を休まなければならない」「病院は終わる時間が読めないため1日つぶれてしまう」「他にも兄弟がいるのに自分だけが付き添いをしなければならない」など、親の通院の付き添いがストレスになることもあります。
また、「遠方に住んでいるためなかなか親の元へ帰れない」「結婚して子どもがいるので病院に付き添えない」などの悩みを抱えている人も多くいるようです。

病院診察の付き添いを家族以外に依頼する方法はあるの?

親の病院への付き添いが難しい場合、家族以外が病院付き添いできるサービスはあるのでしょうか。病院診察の付き添いを家族以外に依頼する方法は、主に3つあります。最後に、家族の付き添いが難しい場合に頼れる、病院付き添いサービスについて見ていきましょう。

介護保険でヘルパーに依頼する

家族が親の病院へ付き添えないとき、介護保険を利用してヘルパーに付き添ってもらうことができます。介護保険には制約があるため、原則として病院内の付き添いはできません。ただし、付き添いが必要であるとケアマネジャーが判断し、病院側で対応が難しい場合には、病院内でヘルパーに付き添いをお願いすることもできます。

自費の病院付き添いサービスを利用する

介護保険を利用した付き添いは不要だと判断されたが、ヘルパーに付き添ってほしいという場合には、自費の病院付き添いサービスを利用することができます。自費サービスには、介護保険のような制限がないため、家族からの普段の様子を医師へ伝えてほしい、外出準備から帰宅まで一貫してサポートしてほしいという場合に利用するとよいでしょう。

介護タクシーや介助サービスを利用する

親が高齢のため自分で通院するのが難しい場合、介護タクシーを利用するのもよいでしょう。車いすやストレッチャーに乗ったまま利用できるほか、最近では乗務員が介護職員初任者研修を修了しているケースもあります。その場合、送迎だけでなく車への乗降介助をお願いできるので安心です。
また、自費の病院付き添いサービスは、金銭的に厳しいという場合、自治体やボランティア団体が運営する介助サービスがないか調べてみましょう。シルバー人材センターや、社会福祉協議会などの移送サービスが利用できる可能性もあるので、ケアマネジャーに相談してみるのも一つの手です。

まとめ

親が高齢になると、一人で病院に行かせるのは心配という方も多いでしょう。家族が病院へ付き添いできるのが理想ですが、難しい場合には介護保険や自費での病院付き添いサービスを利用するのも一つの手です。家族以外に依頼する場合には、どこまで付き添いをしてもらえるのか、条件や制約を事前に把握しておくことが大切です。

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