その30 曾祖父の謎の足跡を探して

よし爺のおうち暮らし歳時記

高祖父は普請で結構財を成していた我が家系は、祖父の代から家計を支えるために大叔父が出稼ぎにハワイへ行ったり、祖父が大工になり原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)の建設に携わったらしい? 高祖父の父が築いた裕福な暮らしが曾祖父の時代に何があったのか……?
ネットで発見! 曾祖父の氏名が。あまり無い氏名なので気にはなっていました。それは、津山教会ができた時に初めての洗礼を受けた三名の中にその名前を発見したのです。
でもなぜ津山なんだろう???と疑問がわいてきました。何かにすがろうと津山まで行ったのか?
それとも違う人なのか?
推理の妄想が膨らんできます。考えるより行動が一番です。
歳を拾っても楽しいことをいっぱいしたいですよね! それが終活だと思いますよ。

家系図作りにチャレンジ

我が家の家系図は走り書きにするとこのようになります。実際には、氏名、誕生年月日、没年月日が入っています。

太い黒枠が私です。

戸籍謄本では曾祖父の誕生までと、始祖(高祖父)の氏名まででそれ以上は無理でした。(謄本が存在しない)お墓も始祖までの表記でこれ以上は無理でした。菩提寺は不明です。
始祖の住所が安佐郡三川村で明治34年に曾祖父へ家督継承。曾祖父は大正5年に伯叔祖父(おおおじ)へ家督を継承。
伯叔祖父と祖父の住所は広島市土手町(現稲荷町、比治山町、松川町)となっています。親戚に聞いた話によると、曾祖父が可部街道普請に失敗したらしい(不確か)と?
伯叔祖父らは生活困窮のためにハワイに出稼ぎ、祖父は大工にと「不思議」がついて回りました。
ネ、ネットで発見、曾祖父の氏名!!!!
1886年(明治19年)に津山の教会で5名、金森通倫から洗礼を受けるとありました。曾祖父38歳の時です。

ここで、不思議の足跡が見えてきました。普請失敗で路頭に迷い精神的に参っていた曾祖父が藁をもつかむ思いで神にすがったのではと推理? 広島から転々とさまよいながら津山に着いて洗礼を受けた。知りたい! 資料を探したい! との思いが膨れあがってきたのです。

試してみました

【津山に行ってきました】

岡山からローカル線で津山へ。汽車旅を結構楽しめました。
駅でレンタサイクルを借り、いざ目指す教会へ……
着きました。牧師さん(プロテスタントなので牧師。カトリックでは神父です)ちなみに聖マリア像があるのはカトリックでプロテスタントでは像はありません。4コマのつめ襟の姿は神父の正装で、プロテスタントでは自由な服装だそうです。ここは教職感をだそうとつめ襟にしてます。ごめんなさい。

さて資料の件をお聞きしましたが、なにせ明治のことなので、ないということでした。
そこで牧師さまからお話を聞かせていただきました。
「ここまでお越しになって、それは縁あってのことでしょうから、そのことを信じましょう。お墓もきっちりあることなので、その当時の家族親族は許しているのではないでしょうか」。ということでした。
とりあえず、気持ちが晴れた気がしました。
行ってよかった

【個人的な結論】

家系図を作ってみて、祖父母、曾祖父母、高祖父母の構造が分かってきました。明治、大正のころは多産でもあり、養子縁組の盛んな時代でもありました。これらの背景から家系の構造が複雑化しています。それを解き明かすにはかなりの労力が必要となってきます。そのために家系図の必要があると痛感いたしました。

家系図を作るには、以下の資料収集から始めてください。
1) 戸籍謄本、除籍謄本
2) 墓碑(字彫り名没年月日)
3) 菩提寺の過去帳
4) 親戚への取材
年月日を時代順にまとめてみてください。
そして
疑問に思ったところを
1)親戚に聞く
2)現地まで行く
そして、そこまでしてわからない場合には、仮説を信じることです。それが私の家系図の歴史になります。
とにかく今回学んだのは、納得するまで行動して、あとはそれを信じることです。

<もっといい方法あるよ! の投稿コーナー>

チャレン爺で紹介した内容以外に、よりいい方法があればお教えください。機会があればチャレンジしてみます。

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投稿者プロフィール

森本好秀(もりもとよしひで)
森本好秀(もりもとよしひで)
自分史アドバイザーの資格を取り、自分史自費出版教室の講師を務めています。著者として9年前にkindle(電子書籍)で4コマ漫画「家庭菜園仰天日記」を出版。それから4コマ漫画にはまり描き続けています。中学高校と美術部で活動し、日本デザイナー学院の教務経験からデザイナー関係の人脈を多少築き、その関係から広告代理店に30年勤め、製版会社に7年、そして印刷会社に勤めて9年。現在はYouTubeやら4コマを中心にプチ作家生活を楽しんでいます。

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