親が介護状態になったとき、別居している子供はどうやって親をサポートしたらいいのでしょうか。近くに住んでいる場合はまだしも、遠距離の場合はなかなか実家に帰れないということもあり、途方に暮れてしまいますよね。
この記事では、別居しながらでも介護状態の親をサポートする方法についてまとめています。
親が介護状態になったらまず何をする?
親が介護状態になったらまずやること、それは「介護認定の申請」です。
この記事を読んでくださっている方の多くは、病気などで「突然」親が介護状態になった方ではないでしょうか。
ついこの前まで元気だった親が突然介護状態に…。
ショックはもちろん、今後のことを考えると何から手を付けたらいいのかと心配になってしまいます。
例えば病気やケガなど、病院に入院していて、そこから在宅に移るケースがありますが、その場合、介護が必要な場合は、病院から居宅介護事業所(ケアマネジャーさん)につないでもらえることが多いです。
その場合はそのまま、介護認定➡ケアプラン作成➡介護サービスの利用という流れをケアマネジャーさんがしっかりとサポートしてくれます。
家族だけで突然介護がスタートした場合、まずは地域包括支援センターへ相談に行きましょう。
すぐに介護認定の手順や居宅介護支援事業所の紹介などをしてくれるでしょう。
家のリフォームや改修
介護状態にもよりますが、車椅子が必要だったり、お風呂やトイレなどで支えが必要だったりと、これまでの自宅の状態では安全に暮らせないことがあります。
介護認定されると、家のリフォームや改修も介護保険を利用して安くできる場合があります。
別居し、ある程度本人や介護サービスに生活をお願いする場合、そうした環境の整備もしておく必要があります。
介護保険サービスをしっかりと活用する
介護認定の申請が終わり、家の改修や必要なものを揃えておけば、介護サービスを頼ることで別居の親の介護もある程度は任せることができます。
日中は訪問介護や訪問看護、デイサービスに、夜間も状態によって訪問介護などを利用することができます。
施設への入所も検討のひとつですが、本人が家を望む場合も多いでしょう。
できる限りのリスクを減らし、介護サービスを利用しながら在宅が可能であれば本人のためには叶えてあげたいものです。
自費の見守りサービス
介護保険サービスには介護度による利用の条件や、ひと月に使えるサービスの上限が決められています。
まだ自分である程度できることはあるけれど、介護サービスだけでは心もとない、もう少し手厚く見守りをしてもらったほうが安心ということもあります。
そうしたとき、介護保険サービス外、いわゆる自費サービスを利用することができます。
例えば、「わたしの看護師さん」というサービスは、介護医療の有資格者による定期的な体調管理、話し相手、体調や介護に関する相談や、介護保険では適用外となる病院内外の付き添い(※介護保険では病院外まで)も可能です。
看護資格を持った方が定期的に訪問し体調管理をしてくれるため、体調の変化や異変に気付き、場合によっては医療機関や介護サービスにスムーズにつないでくれます。
サービス後はアプリを通じて詳しく報告がくるため、離れて暮らしていても安心です。
見守りアプリや見守りサービスの利用
近年は離れて暮らす人も増え、民間の企業が提供する見守りアプリやサービスも増えています。
ALSOK、食事宅配サービス、ヤマト運輸など、もともと家を訪問するサービスを持っている会社が相次いで見守りサービスも始めています。
アプリも多いですが、親自身がアプリを使いこなせない場合は難しかったり、ポットなど、普段使わない人にとってはあまり意味のないものになってしまうなどありますので、自分たちに合うものをしっかりと選ぶことが大切です。
親が介護状態で別居していてもなんとかなることは多い
親が介護状態になったからといって、必ずしも一緒に暮らす必要があるというわけではありません。
自分たちにも生活があり、それらを犠牲にして介護にあたられることは、親としても望んでいないことがほとんどです。
親の希望をしっかりと聞いたうえで、さまざまなサービスを活用すればなんとかなることは多いのです。
焦らず、思い詰めず、いろいろな機関や人に相談しながら、お互いの生活を守れるように考えてみましょう。
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投稿者プロフィール
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5年にわたり祖母の介護を経験。その経験を元に、介護の世界へ。
現在はライターとして介護の記事を中心に執筆中。
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