最新話一八年一二月二八日
講座一四時間目

ひとり時間の
上手な過ごし方

単身赴任時や定年後のストレス

単身赴任や定年退職など、本人や家族にとって大きな環境の変化を迎えるときがやって来ます。人によっては「辛い、暗い」といったイメージを持つかもしれませんが、これを好機とし、自分自身のライフプランを設計するチャンスにしましょう。

私も8年間の単身赴任の経験があります。全国に拠点がある企業に勤務していましたので、転勤はごく当たり前に受け止めていました。しかし初めて家族と離れてみると、自分自身の生活の不安や家族の心配など、ストレスは大きいものがありました。

赴任先には知り合いもなく、何をするにも会社の同僚や先輩が中心です。アフターファイブも当然会社関係…中々気も休まらないものでした。

先輩の状況をみると個人差はありますが、かなりの頻度で体調を崩したり、ギャンブルにのめり込んでしまったり、あげくの果てには女性問題を起こしたりと最悪の状態を目にしたこともあります。

その原因の多くは、淋しさやストレスであったように思います。

上手なストレスの発散方法を持たないために酒やギャンブル等に気を紛らせてしまったのでしょう。会社人間にどっぷりつかり、社会人間としての生活の場を築けないまま時を過ごすと陥ってしまうケースです。

実はそれは定年退職後の生活にも当てはまるのです。家族がいて知り合いがいる普段の生活環境では、それに気が付かないのです。

「自己の自立」が確立していないためにリタイア後、「地域デビュー」が上手くいかず、家にこもりがちで身体を壊してしまうケースが目立ちます。

転勤はどちらかと言えば中年期に多いものです。その転勤をマイナスにとらえずプラスにとらえる事で「単身赴任」を上手に過ごせると共に、いつかやってくる「定年退職」後にスムーズに「地域デビュー」が出来る学びの機会となります。

それでは、私の経験もふまえてストレスと上手に付き合う5つのポイントを伝授しましょう。

 

ストレスと上手に付き合う
5つのポイント

① 家族とのコミュニケーション

② 健康管理

③ 今住んでいる地域の歴史や風土に関心を持つ

④ 趣味を見つける

⑤ 社外の友達を作る

 

単身赴任の場合、家族と離れているからこそ、かえって深まるコミュニケーションもあります。現在はスマホやスカイプなど便利な情報ツールがありますが、家族と手紙の交換することをおすすめします。郵便受けに手紙が入っている時の楽しさや嬉しさは携帯メールにはない温かさを感じるものです。

健康管理は最も重要な課題です。外食が増え偏った食事になりがちですが、休日は自分で料理に挑戦してみる良い機会です。リタイア後も役に立ちます。スーパーを巡り、野菜中心の食事を心がけ、外に出かける事で気分転換にもストレス発散にもなります。

また、定期的な運動にもチャレンジしてみましょう。ジムなどに通えない場合は、自転車で町を巡るのがおすすめ。運動しながら歴史を発見する楽しみがあります。私はそのお陰で赴任先の隅々まで知る事が出来ました。

美術館や歴史資料館などを訪ね、その地域の歴史や風土に関心を持つ事も心を豊かにしてくれます。家族が赴任先に遊びに来たときには案内も出来ます。自分が住んでいる土地です、積極的に知ってやろうとする気持ちが心の健康を保ちます。

社外でのネットワークを積極的に作ろう

単身赴任は自分だけの時間がしっかり持てる絶好の機会です。もちろん、退職後も自分だけの時間がたっぷりあります。この機会を活かして、趣味を見つけましょう。カルチャーセンターに通うのもいいですし、公民館等のサークル活動に参加してみるのも良いでしょう。そのプロセスを通じて、新しい人間関係が構築されます。サラリーマンの場合、会社人間と言われるゆえんは、社外に友達がいないことです。旅行もアフターファイブもいつも会社の人ばかりでは人間の幅が広がらないばかりか、社内関係のスライドでストレスも発散しにくいものです。

せっかくの自分だけの時間ですから、マイナスととらえずに積極的に活動してみましょう。きっと、あなたの新しい世界が広がります。そして、その経験が家族との関係ややがてやってくるリタイア後の「地域デビュー」をスムーズにしてくれます。

 

単身赴任中に料理を学ぶ事は健康維持に効果的で、新しいネットワークもできる。料理が出来る事は「自立」の第一歩として最適。

 

【次回ラジオ放送日】
NHKラジオ第一「おはよう中国」
(毎週月〜金曜 午前7:40〜7:58)
▼山崎さん放送テーマは
未定

※テーマや放送内容は突然変更することもございます。ご了承ください。
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【次回更新  講座15】
未定
~ラジオでの話をよりくわしく、こぼれ話もあるかも?!~

余暇達人への道

ストレスと上手に付き合う5つのポイント
① 家族とのコミュニケーション
② 健康管理
③ 住んでいる地域の歴史や風土に関心を持つ
④ 趣味を見つける
⑤ 社外の友達を作る

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日本余暇会理事長である山崎勇三が講師となり、
余暇の楽しみ方や余暇を過ごすための心得などを講座形式で伝授します。

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山崎勇三(やまさき いさみ)

講師
山崎勇三(やまさき いさみ)
日本余暇会理事長。中高年の健康や生きがい作りを応援しようと
「健康デザイン研究所」を設立し、新しいスポーツを通じた交流や孫育て講座、
秘湯の紹介など幅広く余暇の楽しみ方を伝えている。

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