親の介護でオムツ替えが負担…夜中のオムツ替えが多くて大変!負担軽減の方法

介護の豆知識

親の介護でのオムツ替えは大変な作業の一つです。

「夜中に起きてみてみたら、オムツから漏れてベッドいっぱいに広がっていた」「何度も何度も起こされる」

そんな毎日で寝不足がつづき、親は悪くないとわかっていてもついついきつく当たってしまう……。

体力的にもきつい上、親の弱った姿や排泄物をみるだけでも抵抗を感じるのに、やらなきゃいけないから何とか続ける

そのような心身の負担を一人で抱えながら親の介護をすることは、とてもつらいことです。

しかし、一番つらいのは、子供にオムツ替えをされるようになった本人かもしれません。

このコラムでは、親の介護のオムツ替えの悩みと、夜中のオムツ替えの回数を減らす方法を紹介していますので、親御さんの介護で夜中によく眠れていない方や、オムツ替えに苦痛を感じている方などは、ぜひ参考にしてみてください。

親の介護のオムツ替えは負担

精神的・肉体的な負担

親の介護が始まり、一番苦労することはオムツ替えです。

内閣府での介護に関する調査でも、「介護で一番苦労したこと」の一位が、排泄介助でした。

介護で一番苦労したこと

  • 排泄時の付き添いやおむつの交換…62.5%
  • 入浴時の付き添いや身体の洗浄…58.3%
  • 食事の準備・食事の介助…49.1%
  • 車椅子からベッド・便器・浴槽・椅子への移乗動作介助…48.3%
  • 寝返りやベッド・椅子からの立ち上がり動作の介助…47.7%
  • 屋内を歩いて移動する動作の介助…37.8%
  • 認知症の症状への対応…28.9%
  • 徘徊防止や夜間転倒防止の見守り…28.2%
  • 買い物などの付き添い…19.4%

参考:内閣府政府広報室「介護ロボットに関する特別世論調査の概要」

ここには、単純に、人の排泄物を処理することの抵抗感もありますが、大人になって父親や母親のオムツを替えなければいけないという事実を受け入れられなかったり、お互いに恥ずかしいという面もあると思います。

また、赤ちゃんや子供のお世話とは異なり、体の大きさ・重さも大きな負担となります。

オムツ替えで寝不足に

在宅介護では、夜中でも気になって気が休まらない、オムツを何回も替えなければならない、などの状況も起こります。

それが続くと睡眠不足になり、心と体の調子が悪くなりやすくなります。

筆者も3年間、在宅で認知症の祖母を介護していましたが、夜中のオムツ替えでフラフラになった経験があります。

少しくらいは漏れても大丈夫だろう、と思っていても、祖母の状態が気になって見にいくと、ベッドの隙間にオムツが隠してあるのです。

漏れてしまったことに恥ずかしさを感じていたのだと想像すると胸が痛くなり、「おばあちゃん、調子はどう?」と背中をさすってズボンをチェックしながら「ちょっとズボンが濡れているみたい。新しいの持ってくるね」と言って、毎晩一生懸命オムツ替えをしていました。

しかし、日中は仕事をしていたため、睡眠不足が続き、急に眠気に襲われて立てなくなってしまうこともしばしば。

オムツ替えは毎日、1日に何度も行う必要があり、最も大変な介護のひとつです。

オムツ替えの負担は減らせるのか?

オムツ替えは、本人の体調チェックにも欠かせませんし、何より心身の衛生上、とても大切なケアです。しかし、介護者の負担が長く続くことで、介護者自身の健康を損なう可能性もあります。

なんとか、オムツ替えの負担を減らすことはできないのでしょうか?

次の章で詳しいオムツ替えの回数を減らす方法をみていきましょう。

親の介護でオムツ替えの負担を減らす方法

本人とオムツ替えの希望についてきちんと話をする

上に述べたように、親のオムツ替えは、本人にとっても、介護者である子供にとっても抵抗感や羞恥心があり心の負担が大きいものです。特に、父親の介護を娘が、母親の介護を息子がするなど、異性同士である場合、どうしても心がついていかないということもあるでしょう。

親の介護が始まったら、まずはきちんと本人の希望を聞いてみましょう

在宅介護であればどうしても仕方のない場面もあるかもしれませんが、介護のプロであるヘルパーさんにお願いするなど、他人であればそれほど抵抗感がないという場合もあります

在宅介護は終わりの見えないロングランです。できるだけ本人も介護者も気持ちよく過ごすことが大切です。

訪問介護サービスを利用する

介護保険制度で利用できるサービスの一つに訪問介護があります。

家族間でのオムツ替えに抵抗がある場合は、訪問介護サービスを利用するのもひとつです。

訪問介護では、排泄や入浴、食事介助などの身体介護や、食事作りや掃除、買い物などの生活介護などを受けられます。

夜中に尿量が多い方などは、朝一番に訪問介護に来てもらうことで、オムツやベッド周りなどをきれいにしてもらうことができ、臭いも残りにくくなります。

短時間でも、上手に訪問介護を利用することで、お互いの気持ちを尊重し合いながら、より無理のない介護をしていけるでしょう。

夜間対応型訪問介護を利用する

介護保険制度で利用できる訪問介護のサービスのひとつに、夜間対応型訪問介護があります。

夜間対応型訪問介護は、18:00~翌8:00に利用者宅に訪問をして、オムツ交換や入浴介助、体位変換などのケアをしてくれるサービスです。

定期的に訪問をしてくれる定期巡回、必要なときに対応をしてくれる随時対応、緊急時に対応してくれるオペレーションサービスがあり、利用したい場合はまずはケアマネジャーに相談をします。

一般的な訪問介護よりは費用が高い傾向にありますが、基本的には介護保険で1割負担で利用ができるので、夜のオムツ替えを介護士の方に頼んでみるのもよいでしょう

体型や尿量に合ったオムツ・防水シーツなどを活用する

精神的な負担ではなく、夜間のオムツ替えにより睡眠不足になったり、漏れが気になって休まらないといった場合には、体型や尿量に合ったオムツをつけたり、防水シーツや尿漏れ防止パンツを活用するということで解消しましょう。

夜間に漏れを気にして何度も起きてはチェックしていた私は、訪問看護に来てくださっていた看護師さんに相談をすると、オムツのサイズを再度チェックしてくれました。

夜中に尿量が多いとオムツから漏れてしまうため、大きめのオムツを選んでしまいがちですが、介護用のオムツは、体に合っているものを使った方が尿漏れがしにくくなります。また、漏れを気にして何枚も重ねてしまうと、ゴワゴワ感が落ち着かなくて自分で外してしまうこともあります

寝たきりになると、筋力が落ち、体型も変わるため、定期的にサイズを見直すことは大事なのだそうです。

本人も介護者も安心して寝られるように、正しいサイズ・本人が快適に感じるオムツ選びが大切です。

それでも夜中に尿量が多い方の場合は、オムツから漏れてしまってベッドや布団が汚れてしまうこともあるでしょう。

そこで、活用したいのが、防水シートや尿漏れ防止パンツなどの対策グッズです。

例えば、寝返りが多くオムツから漏れやすい方の場合は、尿漏れ防止用のオムツカバーを利用してみると、横や上から漏れにくくなります。

防水シーツは、繰り返し使えるタイプも使い捨てタイプもありますが、夜間は洗濯のことを考えることも負担になるので、使い捨てのものを利用して精神的な負担を少しでも軽減するのがおすすめです。

生地をタップリとっているためしっかりフィットし、モレを防ぎます。繰り返し使えるタイプです。

スライディングシートを活用する

服の着脱やシーツをきれいに整えるなど、ちょっとしたことが介護の現場では大変に感じることがあります。特に寝たきりの状態でオムツ替えをする場合は衣類とシーツの摩擦がありうまくいかないこともたたあります。

そんなときに便利なのが「スライディングシート」です。

着替えやシーツ替え、寝返りの介助などでベッドと体の間などに手を入れる際、滑りがよく、スムーズに介助を行うことができます。

使い捨てタイプ、繰り返し使えるタイプがあります。

こちらは繰り返し使えるタイプです。滑りやすい素材で、褥瘡対策、シーツのシワのばし、ベッド上での体位変換等に便利な手袋です。脱げにくいよう、袖部分にゴムが入っています。

服用している薬に利尿作用がある場合は主治医に相談をする

夜間の尿量が増える原因として、薬の副作用の場合もあります。

高齢になると、認知症だけなく、他の内臓疾患や外科などの薬を服用しているケースが多く、その薬の中には、排便や排尿を促す作用があるものもあります。

副作用はお薬手帳や処方箋に書いてあることがほとんどではありますが、夜間の尿量が多くて困っている方は、一度ケアマネジャーや主治医に相談をしてみることをおすすめします

さいごに

親の介護におけるオムツ替えは、体にも精神的にも負担がかかります。

また、認知症であっても介護される親御さんにも恥ずかしさや、申し訳なさなどの気持ちがあり、オムツを外してしまったり、トイレに行こうと転倒してしまったりすることもあるでしょう。

さらに、夜中にオムツ替えをすることで、親御さんも覚醒していまい、昼夜逆転して、さらに夜中の排泄介助が増えてしまうことにもつながりかねません。

最近、夜中のオムツ替えが増えてきたな、と感じる方は、なぜオムツを替える回数が増えているのかを観察して、ぜひ対策法を試してみてくださいね。

そして、些細な事でもつらく感じることや、わからないことなどは、どんどんケアマネジャーさんに相談してみましょう。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP