訪問理美容における安全管理

安全管理講習会中のグループワーク

2022年1月17日(月)に医療安全管理者として活躍されている外部講師を招き、社内で訪問理美容における安全管理講習会を行いました。

訪問理美容は高齢者や身体の不自由な方を対象とするサービスの為、通常のサロンと同じ感覚で施術を行ってしまうとご利用者様のお身体に負担がかかってしまうこともあるので、介護現場における安全管理を意識徹底した上での施術が必要です。

その為、弊社スタッフには初任者研修(旧ホームヘルパー2級)を受講してもらっています。

弊社には知識や経験が豊富なスタッフが多く在籍していますが、慣れによる安全管理の意識低下は発生してしまうので、定期的に研修を行い安全管理意識の再徹底を図っています。

今回はこの度の訪問理美容における安全管理講習会で行ったワークの一部を紹介します。

なぜなぜ分析を用いた原因追求

ヒヤリハットの事例をもとに、なぜなぜ分析を用いて原因の追求及び対策案をチームに分かれて検討したものを一部紹介します。

【ヒヤリハット事案概要】

Cさん(施術者)は、施設に入所中のDさん(利用者)のカットと顔剃りをベッド上で行うことになった。カットが終わり、顔剃りをしようとした際、Dさんが「トイレに行きたい」と言って突然起き上がり、危うく顔を傷つけそうになった。

【ヒヤリハット発生状況】

発生時間:1月中旬 10:00 天候:雪

  • Cさんは、Dさんに施術の内容と施術終了のおおよその時間を伝えていた
  • Dさんは、施術を受ける30分前に施設職員の介助でトイレに行っていた
  • Dさんは、パーキンソン病と前立腺肥大症を患っており、トイレが近かった
  • 当日は雪が降っていたが、施設の感染症対策で居室の換気のために窓が10cm開いていた

【Cさんの考えられる原因】

  • 「トイレ大丈夫ですか」と聞かなかった
  • 病状について把握していなかった
  • 「刃物を持っているので動いたら危ないですよ」と声掛けが出来ていなかった
  • 「あと○○分で終わりますよ」と声掛けが出来ていなかった

【さらに深堀りした原因追求】

  • 施設職員さんやDさんとのコミュニケーション不足
    →コミュニケーションをとっていれば病状の把握、次の施術内容について報告出来ていた
  • 病気に関する知識不足
    →病気の症状を理解していれば施術時に気をつけるべき点を把握出来ていた
  • 怪我をさせにくい器具を使用するべき
    →急な移動で肌に器具が触れても怪我をさせにくい器具を使用

こんな感じで次々と意見が出てきました。

こういった事例分析は万が一発生してしまったインシデント・アクシデントの再発防止の為に行うことはもちろんですが、これまでの事例をもとに例題を作成し定期的に学習していくことも重要です。

訪問理美容業はご利用者様のお身体に負担や怪我をさせないよう細心の注意を払う為に緊張感を持ちつつ、快適な時間をお過ごし頂けるよう柔軟なコミュニケーションが欠かせません。

プロとしてどちらも両立させていく為に、今年も日々の訓練を欠かさず邁進してまいります。

 

profile


 
ライター 小川 貴臣(おがわ たかおみ)
ベラミステーションの広報及びマーケティング担当。
IT企業でプログラマとして勤めた後、ベラミステーションに入社。理美容師免許を持っておらず髪を切ることが出来ませんが、度々現場について行ってお客様の声を直接聞いています。
 
ベラミステーション
広島県広島市を中心に「ベラミの訪問カット」として、介護施設や自宅で療養されている方のもとへ訪問して理美容サービスを提供する、訪問理美容業を2000年10月より営んでいます。
2021年度のキャッチコピーとして「30分のカットで100人をスマイルに」を掲げ、理美容サービスをキッカケにお客様自身のモチベーションアップや周りの方にも幸せになってもらう為、日々努めています。

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