一人っ子で親の介護に疲れた……どう乗り越える?

親の介護をする方の中には、一人っ子の方も多くいます。

筆者もその一人。

このコラムでは、一人っ子介護の苦悩や家族介護の乗り越え方を紹介します。

介護に疲れたとき、親の介護が不安でしょうがないときなどに、ぜひ立ち止まって読んでみてください。

一人っ子で親の介護に疲れた……誰にも打ち明けられない孤独

72歳の母は、母子家庭の一人っ子育ち。

祖母と72年間離れて暮らしたことはなく、ケンカしながらもお互いを頼り合っていました。

祖母は92歳で、認知症と大腸がんを併発。

年齢と体力を考えると手術はできないとのことで自宅で緩和ケアがはじまりました。

はじめは「私がみるから心配しないで」と家族に言っていた母でしたが、祖母の病状が進行するの同時に母の顔色も悪化。その後、肺炎を発症し入院することになったのです。

母と祖母のW介護がやってきた一人娘の私は32歳。

収入を途絶えさせるわけにはいかず、仕事を在宅に切り替え、2人の介護をスタートしました。

祖母は週3日のデイサービスに週2日の訪問看護と、かなり恵まれた支援を受けていましたが、体調の変化が大きく、デイサービスに行けない日もしばしば。

薬の管理・家族の食事作り・母のお見舞い・排泄や食事介助・仕事……。

母も祖母も病気でつらい思いをしていて、私にも申し訳ない気持ちでいるのをわかっているのに、イライラして当たってしまい、罪悪感でベッドに穴があきそうなほど顔をうずめて落ち込むのは数知らず。

きっと誰かに話せばラクになるのかもしれないけれど、爆発してしまいそうで話せない

同世代はみんな子育て世代で介護の話なんてできない

まさに孤独の真っ只中でした。

このコラムを読んでくださっている方の中にも、同じように一人でしんどい気持ちを抱えながら過ごしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

厚生労働省の国民の日常生活の悩みやストレスの調査でも「家族の病気や介護」が約75%という結果が。

多くの方が家族の介護に悩みを抱えているようですね。

一人っ子の親の介護をどう乗り越えてる?

一人で親の介護をしている方はどうやって乗り越えているのだろう……当時の私はネットで調べまくり、いくつか実践してみました。

・小さなことでもケアマネジャーさんに相談をする

・可能な限りショートステイを利用する

・完璧にこなすことをやめる

・枕に顔を当てて叫ぶ

・5分でもいいから好きなことをやる

一番効果的だったのは、自分の時間を確保したり、リフレッシュさせる時間を作ることでした。

ショートステイは、多少費用はかかりますが、介護士の方にお任せできるので、安心して過ごすことができます。

ショートステイを利用できる日数は、介護認定の有効期間の半分。

有効期限は一般的には6か月ですが、要介護を受けた方の状態によっては3か月~12か月で調整されます。

祖母の場合は6か月(180日)でしたので、半分の3か月(90日)が利用可能日数に。

費用は1泊2日で約1万円と祖母の年金でやりくりできる金額だったので、2か月に1回は利用して自分の時間を確保していました。

また、ケアマネジャーさんに話を聞いてもらうと、気持ちがラクになるだけでなく、必要な介護サービスや、専門職の方につないでもらえます

一人っ子でも一人ではない

そう感じれるようになったのはケアマネジャーさんと連携がとれたからこそだと思います。

担当ケアマネジャーさんには「介護はチームプレーよ」とよく言われていました。

一人っ子だと自分の裁量で事を進めていける分、一人で頑張りすぎてしまいがち。

頼れるところはどんどん地域の介護サービスにお任せしていくことが大切であると実感しました。

兄弟がいれば親の介護はラク?親の介護で兄弟ケンカ勃発

ここまで一人っ子の親の介護についてお話してきましたが、兄弟がいる場合にもさまざまな介護の苦悩はあるようです。

「介護に全く協力してくれない」

「遠方に住んでいて結局一人で介護している」

「費用のことでもめている」など

家族みんなで力を合わせられるのが理想ですが、それぞれに生活や家庭があり、なかなか上手く協力し合え得ないのが現実なのかもしれません。

一人っ子と兄弟あり、それぞれ悩みは違えど、問題を抱えながら介護をしていることには違いがないでしょう。

大切だからこそ人に任せられる環境を作りたい

在宅介護は、体力に加えて精神的な負担もかかります。

ときには、疲れからイライラしてしまったり、逃げ出したくなることもあるのは自然なこと。

つらくなったときには、心ゆるせる友人に話す、ケアマネジャーに相談をするなど、まずは自分のケアをすると、また力が湧きはじめます。

介護が必要な状態になった親も、老いていく体や自分でもコントロールできない症状に混乱したり、反発したくなったりすることもあるでしょう。

そんな親の状況や苦しみがわかっていても、自分を育ててくれた親の弱った姿や見たこともない言動を目の当たりにすると、ショックが大きくて、逃げ出したくなってしまう。

それは大切な家族だからこそではないでしょうか。

「介護はチームプレイよ」

4年間介護をつづけてこられたのは、このケアマネジャーさんの言葉のおかげでした。

今、家族の介護で限界を感じている方、将来の不安でおしつぶされそうな方は、自分と親御さんを守るためにも、介護の専門職の方にどんどん相談をして、ぜひ地域の介護サービスを利用してほしいと願います。

筆者もまだまだ旅路。

自分も家族も安心して過ごせるように、地域の介護サービスを活用しながら奮闘していきたいと思います。

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