ブーム到来!育て方のコツをつかんでさらに輝くコノフィツム

コノフィツム -Conophytum


今回ご紹介する多肉植物は、小さな体にたくさんの魅力と不思議が詰まった「コノフィツム」です!
以前ご紹介したリトープスと同じハマミズナ科の植物で、小さなものだと1頭数ミリ、大きなものでも数センチ程度というかなり小柄な体つきではありますが、それぞれに独特な色や模様を持ち、その見た目と生態の興味深さも手伝ってここ数年で韓国・中国を中心に大きなブームに。日本のオークションサイト等での販売価格もかつての10倍以上に跳ね上がるなど、現在も猛烈な過熱ぶりをみせている植物です。(2020年12月現在)


そんな人気者のコノフィツム。主に南アフリカやナミビアなどの乾燥地帯原産の植物で、リトープスと同じく基本的に日光と通風を好み、暑さ寒さにも比較的強い育てやすい植物だと感じています。
ただし栽培上大きなポイントが一点あり、それは「夏場は皮を被って休眠する」ということ。


コノフィツムの生育期には、その球体の中で翌年に向けた新たな球体がゆっくりと育っているのですが、暑さが増してくる6月頃には一旦そのピークを迎え、現在の表皮は役目を終えたように薄く乾燥しはじめて、内部に育った新球を包むような形で夏を越します(休眠)。
そして暑さが和らいでくる9月〜10月にかけて、その旧皮を破るようにして新球が顔を覗かせます(脱皮)。品種によってはその際分球し数をふやすこともあります。(無事秋に新球の顔を見られた時の喜びといったら…!)

↑チャウビニアエ (C.chauviniae )2018.11〜2020.12 。丸2年でよく殖えてくれました。


経験的にもこの脱皮前後の時期に枯らす・腐らせてしまう失敗が一番多く、そうならない為に大切なのはまず「休眠中のような一見動きのない時期にも日光や風は当てておく」こと。また「小型種など乾燥に弱めの品種は休眠中も多少の水やりをする」こと。更に「脱皮が始まった時期にいきなりお水をあげすぎない」こと等が挙げられます。(休眠中は遮光50%ほどの半日陰のような日差しが適しています。)

コノフィツムの原種は約200種類ほど、園芸分野での交配品種を含めると更に数が増えますが、基本的には「窓のある品種は光を好む」「小さめなものほど乾燥には弱め」というイメージを持っておくと栽培がしやすいかもしれません。いくつかのタイプにまとめてご紹介します!

『窓のある品種』

オフタルモ、マウガニー、ラツム、ペルシダムなど上部に半透明な窓のある品種は、強い光を好みます。冬場は直射日光でも良いくらいで、乾燥にも強く、特にペルシダムなどは休眠の時期に多く水をやると二重脱皮(短期間で脱皮したうえ更に脱皮をしてしまい型崩れする)状態になりやすいので、休眠中は完全に断水するくらいでも大丈夫です。


『小型の品種』

↑左上から、C.achabense、C.stephanii、C.swanepoelianum ssp.rubrolineatum CR1404/5 26km nnw Doringbos、C.swanepoelianum var.Rubrolineatum PVB9948、C.tantillum subsp. helenae、C.minusculum subsp.minusculum


写真の品種らは一頭のサイズがわずか数ミリ程度ととても小さく、上記の有窓品種らよりも光量を必要としないかわりに水切れに弱めという特徴があります。ですので夏場の休眠中含め、水やりの頻度には気をつけます。(生育期はその他のものと同じく2週間に1回程度しっかりと、休眠中はフィルムケース1杯ほどを表土が湿る程度に)
またコノフィツムに使用する用土はその細い根に合わせて細かめのものが適していますが、あまり細かすぎると根が縮こまり広がっていかない印象がありますので、細かいながらも多少用土内に空気を含むような通気性のあるものがおすすめです。


『昔ながらの強健普及種』

本体のカラーが概ね翡翠色一色で、個体のサイズも大きめな、暑さ寒さに強く育てやすいタイプ。乾燥にも強く、丈夫でよくふえます。コノフィツムが日本に導入された昭和の初め頃から普及したこともあり、和名を持つものが多くあります。
またコノフィツムの花は一重咲きで白色や薄桃色などが多いのですが、これらの品種は本体の素朴さとは裏腹に花の色や形などの種類が豊富で花期にはとても華やかです!

どの品種も脱皮が終わった冬〜春にかけて開花シーズンとなります。(黄色花などは特に花びらが本体にへばりつくと茶色く跡が残るので、気になる方は写真右下のように絞り上げておくと球体が汚れません。)
品種にもよりますがコノフィツムは交配や結実も比較的容易です。未だなされていない交配の組み合わせもまだまだ数多くあり、これから自分だけの品種作りに挑戦できる楽しみもあります!そのなかから世界的に注目される品種ができるかも…


その他、まるでお顔のように見えて微笑ましいもの、動物のようにかわいらしいもの、模様が派手で目を惹くものなどたくさんの種類があり、眺めて・育てて楽しく、コレクション性も高い植物です。コンパクトで場所をとらない点も管理がしやすくおすすめですので、ぜひ一度お手に取ってみてくださいね~!


―今月のひとこと―

あっっという間に12月となってしまいました…!今年は特にコロナをはじめいろいろな事情で普段どおりに過ごせず、不安な思いやご苦労をされた方も多かったことと思います。大変な一年でしたよね…
私も沢山の不慣れな事でドタバタ(ジタバタ)していましたが、こんな時、普段となんら変わらない顔をして植物がそばにいてくれる事はとても心強く、いつも以上に有難さを感じる日々でした。
暦の上で、12月21日の『冬至』の日は、陰極まって陽となり、日ごとに春が近づきはじめる『一陽来復』の節目となります。良くない物事がここから好転していくタイミングとも言われますので、これから色んな事が良くなっていくと信じて、お互いに心身健康で過ごしていきましょう!暖かくして、ぜひ良いお年をお迎えくださいね❁
お読みくださり有難うございました!


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