コチレドン 熊童子 -Cotyledon tomentosa ssp. ladismithiensis-


今回のご紹介は、まるでクマのおてての様に可愛らしい葉をした、その名も「熊童子(くまどうじ)」。南アフリカ原産の植物、コチレドン属の有名品種です。

熊童子には斑入り[=葉緑素が部分的に欠乏した]品種もあります(写真右)。


どちらも葉の表面はふわふわとした微毛で覆われて、まさにクマさんが両手を広げているかのよう。なんともほっこりとした気持ちにさせてくれます♪


昔遊んだシル◯ニアファミリーをふと思い出す質感…

その他、「仔猫の爪」という小ぶりなおてての品種もあります。どこか飛び立つモモンガのようにもみえてきますね。


まるで動物のように愛らしい姿を持つコチレドンの仲間たち。

こちらも同じコチレドン属の「銀波錦(ぎんぱにしき)」。


微毛こそありませんが、その名の通り銀色に波打つ葉が特徴的で、全体に白粉を纏っています。流石にこちらに動物っぽさはありませんが…おや…?


新しく葉の取れた痕が…ハ◯ーキティちゃん(猫)では…??

(こじつけが過ぎましたが…)コチレドンの仲間はかなりの乾燥地帯に自生していますので、このように白粉を纏っているか微毛に覆われていることが多く、それらは強い日光から身を守り、また少ない水分で生きていくために進化したものといわれています。

白粉を纏うコチレドン人気品種「だるま福娘錦」


そのため、真夏の直射日光以外であれば強光での栽培が向き、加湿や蒸れ、ひどい寒さなどは苦手です。葉に水がかかると汚れてしまうので、株元に水やりを。葉挿しも難しいので、増やす場合は程よい長さで茎をカットして乾かし、清潔な用土に挿します。

どの品種もゆっくりと脇芽を出しながら木のように上に成長していきますので、そのまま育てて樹形を楽しむもよし、カットして挿し芽でふやしていくもよし。ぜひ実物の可愛らしさを楽しんで、お好みのスタイルに育ててみてくださいね!

―今月のひとこと―

銀波錦の葉痕のように、植物には葉の取れたあとの断面がとてもかわいらしい顔にみえるものがあります。多くはその上部からまた新たな葉が出るため、多年草や樹木などでは合わせて「冬芽」と呼ばれたりしますが、個人的なおすすめはこれからの時期主役の「アサガオ」。なかでも宿根性アサガオの冬芽はとても愛嬌があり、見かけるとついニコニコしてしまいます。様々な冬芽の写真を集めた冊子や書籍も出ているほどですので、ぜひ街歩きやお散歩の際など、いろいろな植物を観察してみてくださいね。

*次回更新予定*
8月4週目(8月24~28日)

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