第59号

▲アルコール性神経炎を患っている男性の作品。食べたお弁当や料理のイラストに感想が添えられている

ラ イ ブ 版「 ア ウト サ イ ド か ら こ ん に ち は!」

 パソコンやスマートフォンで閲覧できる「キャプスチャンネル」 の人気コラム「アウトサイドからこんにちは!」。コラムを書いて いる櫛野展正さんのアートスペースで開催中の「アウトサイド・ ジャパン展」に行ってきました。 櫛野さんが取り上げる作品は、美術の教育を受けていない 人がつくるもので「アウトサイダー・アート」と呼ばれており、 2010年にパリで開催され12万人を動員した「アール・ブリュッ ト ジャポネ展」を契機にアート・ワールドで注目を集めている ジャンルです。今回の展覧会では、ガムテープを使って好きな 作家の顔まねをする男性の作品、鬱状態のときに丸を描き始め 今では細密画を描いている女性の作品の他、絵画や刺繍のブ ローチ、家族の年賀状、スクラップノート、ペイントを施した自 転車、仮装写真の約80点が展示されています。「キャプスチャ ンネル」で紹介した作品もあり、櫛野さんによる解説を聞くと新 たな見方ができたり、想像が膨らんだり、興味がもっとわいて きます。人を楽しませようとする作者の想いやひたむきに生き る姿がダイレクトに感じられる空間でした。 日本唯一のアウトサイダー・キュレーターである櫛野さんは、知的障害者福祉施設で16年勤めたあと独立し、現在は社会の 周縁で表現を行う人たちに焦点を当て、全国をかけ回って取材 をしています。そして、2019年4月12日には東京ドームシティ にて大規模展覧会の開催が決定。表現せずには生きられない、 隠れた芸術家たちの作品が一堂に会します。心の奥に潜んでい る言葉にできない欲望や痛みから思いもよらぬ表現が生まれ、 多くの人の心をつかむ作品です。ぜひご覧ください。

◎櫛野展正さんの新刊「アウトサイド・ジャパン」は書店で購入できます。
◎キャプスチャンネルに掲載のコラム「アウトサイドからこんにちは!」ここから展覧会の詳細へアクセスできます。

禁止しても人は変わらない? 伝え方を考えてみませんか。

 子どもは、たとえやんちゃであってもなくても、遊び盛りな ときにやりたい放題。してはいけないことをしたり、ダメと 言われるともっとやりたくなったり。小学校で廊下を走ってし まうと「走らないように」と言われ、全校生徒朝礼のときに、 校長先生の話に飽きてついしゃべっていると「おしゃべり禁 止」と。「してはいけない」という禁止の指示を受け、やめな いと注意され、続くと叱られてしまう。さらにみんなの前で 叱られるのを見ると、あんなふうになってはいけないと暗示 をかけられ、行動が止まります。 人は子どものころに聞いた言葉の記憶そのままに、おとな になっても使うもの。「○○してはいけません」「○○しない ようにしましょうね」というのは無意識に肌身にしみついて いるパターン。子どもがあれこれ動いて危険な場合なら有効 かもしれませんが、制限の指示は、結果として人の行動を止 めるということになります。 さて、ここからは現場の話。利用者宅でどうしてもおしゃ べりが過ぎて、時間をオーバーしてしまうヘルパー。独居高 齢者ならなおさら、話し相手として楽しみにしてくれるのが わかるので、できるだけ期待に応えたいと思います。ところ が、それが延長するとサービス利用契約内容に違いがでてく る。管理者としては、なんとか指示書通りに動いてもらいた いので「おしゃべりしちゃだめよ」と指示します。「すみませ ん」と言うものの、また同じことをしてしまいます。もし「何 度言ったらわかるの。利用者さんの話につきあってはダメ。 そこそこに切り上げないと」と強く叱責すると、「じゃあもう 辞めます」なんてことに。 困りますよね。スタッフの行動を注意して、あるべき行動に するために上司は教育したり、育成する役目があります。し かし、伝え方を間違うと、不満を感じ、職場に不信を抱き、や がて離職へ。その力加減やバランスが難しいですよね。 バランスもですが、その前に伝え方を考えてみませんか。 脳は「○○してはいけません」という禁止や制限の指示に対 して、禁止の認識はなく「○○する」という行動を認識しま す。ダメと言われるとしたくなる、という無意識が働きます。 あるべき行動にさせたい、その行動を促進させたいなら、 まずは「○○しましょう」とゴールを伝えましょう。この場合 「時間を守って仕事をしましょう」と伝えたり「どうすれば時 間を守って仕事が終わるのでしょうか」と質問することで、こ うしたらうまくいくかもといったとるべき行動がうかびます。 そして何より、時間をおしてまで話し相手になる必要性や根 拠、気づきも聞けるとケアの質も高まります。禁止されても 人は変わりません。すこし問いかけを変えるだけで人はぐん ぐんと成長します。

一般社団法人リエゾン地域福祉研究所 代表理事 丸山 法子
(社会福祉士 介護福祉士 生涯学習開発財団認定コーチ NLP マスタープラクティショナー)


 日本の小学生および中学生の裸眼視力における1.0未満の割合が、過去最高になりました(文部科学省調べ)。2018年4~6月にかけて実施した全国の幼稚園児から高校生までの健康診断の結果に基づくデータでは、小学生の約34.1%、高校生では約67.1%が、裸眼視力1.0未満。中学生は若干改善したとはいえ、それでも約56%が裸眼視力1.0未満となっており、全体的に視力が低下傾向とのこと(平成30年度学校保健統計調査速報値)。スマートフォンや携帯型ゲーム機の画面を見る時間が増えたことや、屋外で遊ぶことが減ったことなどが考えられます。


 久しぶりに開けたジュエリーボックスの中に、小さな春を見つけました。祖母から譲り受けた花かごのブローチ。普段、身に着ける習慣がないのですが、卒業式や入学式で襟元のオシャレをする人が増える季節ならさりげなく使えそうです。ブローチなどの小物で、一足早く春を楽しんでみませんか。


※キャプスでは販売しておりません

「ささいなことでイライラ」「すぐに怒鳴ってしまい、後悔する」そんな怒りの感情、どうしていま
すか。人生を壊すという感情と上手に付き合うことで人生をよりよくします。豊富な図解とマンガ、
振り返りチェックリストなどで、初めての方でもスッキリ理解できると同時に、実践までつなげる
工夫が。福祉現場に必携の一冊。


 新しい季節に向かって忙しい時期。疲れがたまってすっきりしない目覚めを迎えていませんか。今回は、腎とつながっている腰 椎3番を刺激するストレッチを紹介。寝る前にすると自律神経が整って、リラックスでき、質の良い睡眠がとれます。スッキリとした 目覚めにもつながりますよ。 ストレッチは雑巾を絞るように体をねじり、背骨から出ている神経や近くにある血管に刺激を与えます。背骨がよく動くようになり、 その周りの筋肉や内臓にもほどよいストレッチ効果、活性化効果が期待できます。

雑巾ツイスト

❶仰向けになって両腕を肩まで上げ、頭の方へ90度曲げる。

❷両膝を立て、足元にタオルを置いて少し高くする。

❸息を吐きながら両膝を床にパタンと落とす。重力にまかせて落とす振動が刺激になる。

❹息を吸いながら、筋肉を使ってゆっくり戻す。

❺左右交互に繰り返す。

●取材協力/エステ・整体サロン MIU(東広島市)

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